こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年4月20日の水曜日です。
熊本の震災、地震の影響というのは続いてますけれども、その中で先日から大きなものに向き合わなきゃいけないときに、どういうふうに僕たち人間は心づもりでいたらいいのか、圧倒的に力の差がある相手と関係性をもたざるをえないときに、どういうふうにしたらいいのかっていうことをお話させていただいてますけれども、まず圧倒的な相手をできるだけ知ろうとするということは必要だし、だけど知って自分自身の安全領域を広げていくことで、自分自身の気持ちが傲慢にならないということは、非常に大事なことなのかなということを前回お話させていただきました。
その中で、特に今回地震の研究所の方もお話してましたけれども、地震は全く予期できなかったということ、人間の科学で今回の地震は完全に予期できなかった。じゃあどうするんだ?僕たち人間は地震に対して無力なのか?というと、そうじゃないような気も僕自身はします。
例えば、認知症の薬に関しても、いろいろ何種類か薬が出てますけれども、治す薬でもないですし、それほど劇的に進行を止めるような薬でもないわけで、じゃあ認知症がきたら無力なのか?というと、それも僕自身はそうではない気がします。
ひとつ、僕らだとか医療従事者であると、いろいろなところから情報というのは入ってくるんですが、地球は広いですから、いろんな木の実だとか薬草とかに関して、認知機能の低下に歯止めをさすような薬草というのは、本当いうと高い可能性なんですけれども、あるんじゃないかなということは、いくつか研究はされています。
その研究の中で、例えば薬学部だとか大学で、例えば人間の糖化といって糖がタンパク質と結びついて、その物質が体のいろんな組織に悪影響しちゃってるから、糖化のプロセスのこういうところをブロックして、この薬草はこういう効果があるんだっていうことが、じょじょにわかってきてますけれども、実際のところは本当いうと、その薬草に関してはもっともっと人間に対して大きな効能をもつ可能性があるわけで、科学では知り得ない部分で、そういった薬草というのは効果がある可能性があります。
というのも、山の奥地で食べてる原住民の方というのは、非常に高齢になってもお元気で健康寿命が長いという事実を見てみると、やはり人間の浅はかな知識では知り得ないような効能というのが、もしかしたらある可能性があります。
ただ、それでサジを投げてしまって研究を止めてしまうと、人間としての生きてく方向性もおかしな方向性になってしまいますので、しっかり研究していくということはもちろん大切なんですけれども、ただ先日も言いましたように、私たちの考えは浅はかかもしれないというスタンスに立つということをすると、その薬草の大きな可能性に気づくこともできます。そういった大きな可能性を、先ほどの地震予知、認知症の薬に関しての障壁を打ち崩す、言葉としては、わからないけど利用するということは、人間としてできるのかなと思います。
これは発想の転換としては、大きなシフトじゃないかなと思います。今まで科学でわからないものは悪だ、科学でわかってるものが善だ、科学でわかってることだけをしていくということなんですが、そもそも自然はわからないものだというスタンスに立って、ここまでわかったけれども、これ以上はわからないんですけれども、結果としてこれをすることにこういう結果がでるということがわかってるのであれば、ある条件下でこれをすればこういう結果がでるということがわかってれば、そのプロセスの理由はわからないけれども、それを利用していくということは、ひとつ科学じゃないかなと思います。
例えば、その薬草が認知症の認知機能に関して、今のところ何故効果があるのかわからないにしても、結果として効果があるのであれば、そして副作用がほとんど考えられないのであれば、薬とかではなくて薬草、普通の食材として考えられて、あまり副作用とかも考えられないのであれば、試してみる価値はあると思います。
こういう、わからないけれども利用するということは、今の科学のぶち当たってる壁を突破する突破口、パラダイムシフトになるんじゃないかなというのを、僕自身は最近感じていまして、例えば自身の余地に関しても、これをいうとかなり笑われるかもしれないですけれども、昔から地震が来る前にナマズがそわそわしだすとか、自然界の動物っていうのは兆候を感じて地震の前に何らかの行動を起こすことが知られてるのは少しあるはずで、それを利用して地震予知を行なっていくということも手じゃないかなと思いますし、東北の震災の前に、インターネット上で偏頭痛の書き込みが非常に多かったというデータは今あるということです。
なので、人間もわからないと思ってるかもしれないですけれども、そういった自律神経が過敏になってる状況であれば、地震を予知する能力というのは露わになってくるわけで、やはり人間のもともとの生命能力というのは、それを予知してるわけなので、そういったことを研究することによって、方向転換して地震予知などに役に立てるんじゃないかなと、僕自身は専門家じゃないですけれども、結果としてわかるのであれば、そういうことをすごく感じるわけです。
なので、先日もお話させていただきましたように、人知が及ばない大きなものに相対するときに、まず私たちは理解しようと努力しなきゃいけないですが、ある程度理解できたからといって傲慢になるのではなくて、私たちの考えは浅はかかもしれないというスタンスに必ず立ち返る。
そういったことに立ち返ることによって、今の科学の壁となっていることを打ち崩すパラダイムシフトが生まれてくるんじゃないかなと僕自身は思います。わからないけども、ある一定下で条件がこうであれば利用するということを、科学のひとつの手段として、オプションとしてもっていくということができれば、人類がまたひとつ変わったものに進歩していけるのかなというふうに感じました。今日は、力が大きく及ばない相手に対してどう向き合っていくのか、に関して追加でお話させていただきました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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