スタッフと院長のやりとり備忘録

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 「陰極まれば陽となる」-

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>


スタッフ:
その症状は、一生治りません。付き合っていくしかないですね。

人間というのは全部の部品が繋がっていて、しかもそれらが相互作用しているので、ひとつが悪いからといって、悪いときには他の部分にも影響していますし、他の部分が元気そうに見えても、そういうひとつ悪いところがあるっていうことは、それから悪影響を受けている、繋がっているということだと思います。

部品を替えれば治る、薬を投与すれば歯車が噛み合って正常に戻るといったように、人間の体を機械のようにパーツから成り立っている物と考えるだけだと、行き詰まってしまったり薬漬けになってしまったりと悪循環に陥っていくのかなと思いました。

一つの問題点だけで戦うのではなくてもっと全体で成り立っているということを受け入れて、しっかり向き合っていかないといけないなと思いました。

回答
まさに、いまの薬剤の問題点はそこにあり、薬の開発の時点から、悪い一部分を是正するという発想で開発された薬となっています。

それは、過去19世紀後半から20世紀前半にかけて抗生剤などで、薬が大活躍して多くの感染症を克服できたおおきな「成功体験」が背景にあります。

その成功体験が大きかっただけに、いまだに薬の開発はその発想でされているのですが、人間の体は、実際問題は何重ものネットワークで構成されているため、一部分を改善してもそれが長期になってくるとなんらかの悪影響はかならずでてきます。

現実的に、人類の敵は20世紀前半は 「感染症」でしたが、現在は 「感染症」というより 生活習慣病を含む慢性疾患で苦しむ方がおおく、そこに対しての医療費も膨大になってきているため、そこへのアプローチが大切なのにもかかわらず、いまだに感染症思考で医療に向き合っていることでの多くの歪みができております。

また感染症対策の大成功で肥大化した製薬業界を維持するために、あるいみ薬のための医療など本末転倒になってきていることは、一本 何百万もする抗がん剤が存在する時点で話がおかしいし、その高額な抗がん剤でがんが、ほぼ治らないということも (生存期間はのばすかもしれませんが、、) もっと話が おかしい。

しかし、その金満主義的な、お金のための医療に辟易している人も水面下では多分おおいとおもいますので、もっと本質的な医療がその影でかならず芽生えてくるとおもいます。こつこつと実践していきたいです。いつもありがとうございます。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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