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先生!血圧の薬を飲み始めると一生やめられませんか?(小田急線 原因 脳出血 脳卒中 心筋梗塞 脳梗塞 町田 厚木 相模大野 海老名)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の5月10日の日曜日です。診察させていただいた中で、患者さんからよく聞かれる質問の中に、血圧に関しての質問があります。血圧が高くなってきている患者さんに、そろそろ血圧の薬を飲みますかとお話しさせていただくと、決まってよく聞かれる質問なのですけれども。

 血圧の薬って飲み始めると、止められなくなるのですかという質問を受けます。これ皆さんがよく、巷で言われていることなのかもしれませんが。血圧の薬は、一回飲み始めると辞められないということは、何か都市伝説のように世の中に触れ回っているということなのですけれども。

 飲み始め、飲み続けることが怖いために飲みたくないという、おかしな話になってしまうのですけれども。そもそも、もう一つ目の誤解として、血圧の薬というのは、依存性はありません。なので、特に血圧を気にしなければ、やめようと思ったらいつでも止められますので。何かその精神的依存的になって、血圧の薬から離れられないと言う様な薬ではありませんので。

 二つ目なのですけれども。二つ目の誤解は、飲み始めるとずっと飲み続けるというのは、どういうことかと言うと、一般的な方というのは、血圧のお薬を飲み始めてから、何をしているのかと言うと。

 結局、血圧が高くなる原因に対して、何のアプローチもしていないので、それは、血圧は下がってこないばかりか、その原因というのは、徐々に年齢が経つにつれて悪くなるわけですから。それが悪くなっていったら、また血圧が上がりますので。血圧の薬というのは、徐々に増えていく可能性が高いと思います。

 そして、それを飲み始めると、ずっと止めることができないという風に誤解されているとすると、これは大きな間違いです。結局、血圧の高くなる原因というのを、しっかりと見つめて。その原因に対して、アプローチしていけば、通常は血圧が下がってきますから。そしたらお薬が減ってきて、お薬はやめられていけるわけなので。そっちにアプローチしていくということが、必要です。

 ただし、血圧が高くなる原因のほとんどが、その身体を自動調整している、自律神経の緊張状態にあると、僕自身は考えているので。一般的な教科書にも載っていますし。自律神経は長年にわたって、機械に油がなくなるように、徐々に緊張状態が硬くなってきて。動きが緊張状態になってくるので、血圧が高くなってくるということになっていきますので。

 自律神経を緩めてあげれば、通常は血圧は下がっていきます。なので、自律神経を緩めてあげるということをすれば、お薬は減っていきます。ただ、自律神経というのは、その血圧が高くなるまで何十年に渡って、何十年とかかって血圧が高くなってきたわけです。そんなに自律神経に今は、昨日、今日、明日にアプローチをして、すぐに血圧が下がるというものでもありません。

 やはり自律神経にアプローチをしだして、数年はかかると考えた方が良いと思うのですが。その数年の間、血圧といって血管の壁にかかる圧力が、通常よりも高い状態が続くといういうことは、機械的に物理的に血管の壁に圧力が高い状態が続くということなわけで。それというのは、やはり血管の壁を普通に考えて、痛めるのを早めてしまうからです。24時間365日、その血管の壁が通常耐えうる圧力よりも、ちょっと高い状態で過ごしているわけなので。

 なので、やはりその血圧の原因に対して、アプローチをしているにしても、それが効果をそうしてくるまでに時間がかかって、その時間の間に、血管の壁が傷んでしまって。動脈硬化を引き起こし、脳梗塞、脳出血、認知症に繋がっていては何も、元も子もありませんから。戦略としてはまずは、血圧を下げる薬を飲んで、血管の壁を守ってあげて。その間に、自律神経にアプローチをして、徐々に血圧を下げていく。血圧が下がってくれば、お薬をやめていくという戦略が一番、別に普通にスマートなのではないかなと思います。

 あの誤解としては、だからその一般的には、血圧が高くなる原因としてアプローチをしていないから、ずっと血圧は高いままなので。血圧に対してアプローチをしていきましょうということと。そのアプローチをしていくのは良いのですが、それには時間がかかるので。その間は、血管を守るために、お薬は飲んでいきましょうということが、現実的には重要です。

 飲み始めると、ずっと飲み続けなければいけないのですねということに対して、色々な誤解があるのですが。もうひとつの誤解としては、怖い。一番恐れなければいけないものを、間違えているということです。

 その人は、何でお薬を飲みたくないのかというと、その人が一番恐れている。その人が一番恐ろしいと思うことは、薬を飲み続けているということが、日常生活の中で、薬を飲み続けるということが、なんかその病人的ですし。ちょっと嫌だなという風に感じてしまうという。

 僕も、実際に薬を飲み続けるということは、実際には嫌なのですが。それ以上に、血管の壁を傷めてしまって、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞になってしまうというのは、もっと悲劇的なことなので。まずは高い状態があるのであれば、やはりどちらが怖いのかというと、やはりまずはお薬を飲んだ方が、戦略としては頭が良い戦略なのではないかなと思います。

 世の中でよく言われる、血圧の薬を飲み始めると、ずっと飲み続けなければいけないのですねという言葉の裏側には、色々な誤解があるという話を、今日はさせていただきました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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