スタッフと院長のやりとり備忘録 頭痛

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 診療所が病気増加の原因という仮説をたててみる –

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>


スタッフ
それぞれの痛みのメカニズム(薬物乱用性頭痛)

正しい治療をしないで「頭痛が起きたら鎮痛剤」と、自己判断で薬を飲み続けているうちに、頭痛の頻度が増えて症状も重くなっていくという事があるのですね。

少し前に受診された若い患者さんが「ほとんど毎日、市販の頭痛薬を飲んでしまっている。効いてる気はするけど心配になって来ました。」と言っていました。

診察の時に先生が、火事の時に火災報知器を消しても火事は収まらないしどんどん燃え広がる。その火災報知器の火種をきちんと見て火を消すことが大事だ。とお話をされていて、それを聞いた患者さんが「ああそうか!」とハッと気づいたようでした。

他の病院をいろいろまわって何ともないと言われたんですけど…という患者さんも多いですよね。

検査で何もなかったから大丈夫だと言われても、症状はあるわけで。

痛みというのは、辛いし怖いし、副作用があろうともできるだけ早く痛みを消したいと思ってしまいますが、痛みや不快感は体からのメッセージであり、自分自身で治していける部分も多いと思うので、きちんとした診断を受けて適切な治療をして、諦めずにしっかり体と向き合っていい状態に向かっていけるようにしないといけないと思いました。

回答
ありがとうございます。おっしゃるように体の不調の原因をしっかりみていきたいですね。

医師の視点は、医師が治すべきものかどうかという視点ではなしているので、なんでもないということは、医師が治すべきものがないだけで、患者さんの対応が不要という意味ではないことは、しっかりふまえる必要があるのですが、多くの現場で医師も患者さんもそのことに気がついておらず、火災報知器を消す役割である医療現場での薬の処方が増え、さらにその行動は、多くの病気を育んでいる現象、日本の第一線の診療所や医療機関が「様子をみましょう」という言葉とともに 薬が処方され、多くの病気を生み続けているという病気工場の役割を果たしていることにあまり気が付かれていないことは、とても興味深い現象かなと感じます。 いつもありがとうございます。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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