こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年6月21日の火曜日です。
物事の舵取りをしていく上で、無限の方向性、無限の可能性、無限の成果の方向を、あるいはどんどんどんどん限定的になっていく方向性と2つありますので、両方舵取りしていくことが必要ですということをお話させていただいています。
その中で、人間社会で生きていると限定的な視野に引き戻されていくという抵抗があるんですが、例として色々挙がるとは思うんですが、今回挙げさせていただいた、最後一番下に書いたことなんですけど、自覚なき無限の経験、これは言ってみれば成功体験なのかなと思います。
なでしこジャパンのワールドカップ世界一になった経験や、ワールドベースボールクラシックで優勝した日本の野球チーム、色々成功体験あると思うんですけれども、チームでやってて色んなことがうまくいって流れに乗って優勝するということはあって、その経験というのはすごく強烈な経験になりますので、これやってれば成功するというのが頭に一度インプットされてしまう可能性があります。
そうすると、次の世代にいったときに、次の世代というのは色んな部分で状況が微妙に変わってますので、その強烈な成功体験が入ってしまうと、逆にそれがあだになってしまうというか、足かせになってしまうということは、よくあります。
経営者の中でも、一度の成功体験が今後の失敗のもとになるということはよく言われてます。また、一世代前の人がこれをやっとけばうまくいくよっていうことは、今それをやってうまくいく保証というのは全くないので、自分自身で1回うまくいった、成功体験があった、その成功体験というのは状況が違えば、うまくいかない可能性があるということを冷静に受け止めていくということは重要です。
ただ、1回やりきって成功するという経験は、とてつもない大きな経験なので、財産にしていくことは重要なんですけれども、財産にできるかどうかというのは、そういった冷静な1回の状況での成功なんだということを受け取れるかどうかで、財産できるかどうかというのは大分変わってきます。
もうひとつの落とし穴は、無限の経験、成功体験をされる中で、非常に奇跡的な経験になることがあります。例えばチームだと、チーム全体の気持ちが一気に一体化して、優勝までの道のりがどんどん見えてくるような、普通では考えられないような成功体験をすることがあります。
それがとても気持ちいいというか、快感に感じてしまうので、それにあまり酔ってしまうと、成功体験というよりも、その気持ち良さだけを追い求めるようになって、それが無限の体験を垣間見た経験だと思うんですけれども、そこから抜けられないというのは、よくスポーツ選手が引退をどこでするかということを難しくしている、ひとつの要因でもあるのかなと思います。
安易にそういたところに手を出そうとすることが、麻薬とかそういった薬物へ手を出すということにも繋がりかねないので、そういった成功体験というのは、とても大きな財産になるかわりに、とても大きな落とし穴があるということを冷静に捉えて、自分自身の人生の舵取りにしていければなと思います。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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