こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年12月20日の火曜日です。
昨日から、ジム・ロジャーズさんという方にお会いさせていただいて、勉強させていただいた内容をシェアさせていただきますけれども、その中で印象的だった言葉のひとつとして、勉強することは誰だってできる、情報を得ていくということは誰だってできるけれども、重要なのは自分の頭で考えるトレーニングをしていきなさいということをお話しされていました。
自分の頭で考えるということは、いろんな情報を得た上で、自分で判断して自分の判断の上で行動していくということだと思うんですが、通常頭で考えていない状態であっても、考えていないということに気づいてないことが多いんですけれども、誰かのいいなりになってるということはよくあります。
僕自身、医学部で勉強して医者になってというとこで、患者さんと相対してきましたけれども、人を見るとか病気を見るっていうのは、いろんな局面から見ることができるにも関わらず、今の医者としての切り口としては、治療という、医者ができることをするという、すごく限定的なところでしか患者さんを見れてなかったとは思います。
いつの間にか、医療に溺れてしまうと、治療をやることがすべてになってしまって、確かに治療をやれば病気は克服できる可能性が高まって、病気をやつけるにはいいのかもしれないですけれども、極論いえば病気をやつけるということが、本当に患者さんにとってハッピーなことなのかどうなのかっていうことも考えなきゃいけないんですが、そういう考えというのは今思えば医療現場にはだいぶ少なかったかなというのはあります。
それは、ひとつの自分自身のことが足りてなかったからだと思うんですけれども、もうちょっというと、やっぱりガンの患者さんで抗がん剤の治療を頑張ってやれば、平均寿命が5年生存率が少し上がると。抗がん剤をした分としなかった分に比べて、5年生存率が数ヶ月伸びる、数年伸びるとしてもですね、抗がん剤をやることによって、やってる期間がとても地獄な毎日で、本当に辛い毎日であったとしたら、その人にとって人生がそういう辛い状況で、人生が数ヶ月伸びる、数年伸びるということが、その人にとってどういう意味があるのかっていうのは、あまり考えられてないというのは、現状じゃないかなと思います。
病気があるから治すというのは、治療することだけにしか頭がいってない状況になってしまってるので、患者さんもなかなかハッピーになるっていう目標が見失っちゃってる。患者さんがハッピーになるという目標じゃなくて、病気をやつけるという目標になっちゃってるので、そういったことを勤務時代とか医学時代は、僕自身はそれを身を呈してやることが、治療する側も患者さんも身を呈してやることが、患者さんのためになってるんだと信じ込んでたんですけど、それは僕自身にとって何が足りなかったのか。
また、例えば新興宗教をしてる人とか、洗脳されてるとかって言いますけど、新興宗教入ってる方というのは、もちろん悪いことやってるとは思ってないわけで、ご自身がしてることというのは、本当に正しいことをやってるというふうに認識して信じてるから、洗脳という形になるんだと思うんですけれども、でも冷静に側から見てると、やればやるほど自分自身新興宗教に入ってる人も、どんどんアンハッピーになっていくし、顔つきも悪くなっていくし、嫌なこともどんどん起こってくるし、しかもそれがずっとやっていくと周りにもすごい迷惑かけてくるし、誰がハッピーになってるんだという感じなんですが、それは新興宗教入ってる状態では、洗脳されてる状態では、わからなくなってしまってる。
その状態においても、例えば自分で判断するということが欠けてる。教祖様が良いと言ったものは、もう思考が停止してしまって良いというふうに、そうやることは自分自身を正当化してるということになってしまってる。
僕自身も、勤務時代も医療をやることが正しいんだというふうに信じてしまってる、教えてもらった医療をやることが正しいんだ。それは、ジム・ロジャーズさんがいう、考える能力がなくなってしまっている状態だと思いますけれども、そういう状態に置いて何が足りないのかとか、どうしていけばそうした状態から脱していけるのか、逆にどうしていけばそういう状態にならないのかっていうことなんですが、ジム・ロジャーズさんから教えていただいたのは、とにかく自分の専門外だったりわからないことも含めて、そういう中で主体的に判断していくためには、情報源をなるべく多く持とうとするということが大事だということを仰ってました。
この人が言う情報だけを、すべて信じてやるというよりも、できることならいろんな人から聞いて、統合して自分で判断していくというスタンスが、大事かなというふうに勉強させていただいて思ったんですけれども、医療に関しても大学で習ってることとか、医療の世界で勉強していることだけじゃなくて、本当に医療現場でどういうことを患者さんとか考えてやってるのかとか整体師さんの話とか、あるいは他の全然西洋医学とは違う東洋医学の人の話とか、いろんなことを聞くことによって本当の医療って何なのかなというのが、自分でじょじょに判断できてくる。
新興宗教にはまっちゃってる人というのは、そういったことをやろうというモチベーションすら起こらないかもしれないですけれども、入ってる方の中でちょっと違和感を感じる方というのはいると思うんですけれども、その中で自分で判断していこうと思われたときにどうすることが必要かっていうと、やっぱり世の中を見る中での判断材料を、教祖様だけの教えだけじゃなくて、他からの教えも勉強してみるということは、いろいろ大事かなというふうに感じました。
これは本当にすごく大事だと思いますのでシェアさせていただきたいんですが、勉強することは誰だってできる、だけども人間として主体的に生きていくために、自分で考えていくという能力を身につけていくということが必要じゃないかなと僕自身も思いました。
そのために何ができるかというと、そのためのスタンスとして、できるだけ多くの情報源を持とうとするということが大事だなと思いましたので、今日はシェアさせていただきました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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