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治療家が胡散臭くなってしまう落とし穴。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年6月25日の土曜日です。
物事の見方で、人間というのは限定的な視野になりがちなので、無限の可能性にアクセスしていくために、どういうふうな気持ちでいればいいのかなというのを今までお話させていただいて、そういった無限の可能性に舵を取っていく上で、抵抗となるものがありますということをいくつか挙げさせていただきました。
その中で、常識だとか(00:52)とかっていうものがあるんですが、強烈な成功体験というお話もさせていただきました。
強烈な成功体験ということに関しましては、医療の現場においても当てはめることができまして、治療者がいて患者さんがいて、治療者は治したいし患者さんは治りたい。その中で色々悪戦苦闘しながら、試行錯誤しながら日々の臨床をさせていただいているんですが、1つの治療法を試してみた。鍼灸だったそれでいいんですけど、例えばあるサプリメントを、これを飲んだらどうなんだろうかということを試してみた。そしたら、その患者さんにとって劇的に効果があったので、じゃあこの難病にはこれが効くんだというふうに、治療者は今まで悩んできた分、強烈な体験を自分の心身ともに経験することになります。その経験が実は、ある一定条件下だけで、その病気の人にサプリメントが効果があったというだけなのに、その病気全体にサプリメントが効果があったんだという勘違いをしてしまって、その病気の人みんなに勧めてしまうというのは、医療現場でよくありがちなことではあります。
苦労してる分、そういうふうに思い込みやすいという実情もあるんですが、そういう近視眼的な治療家にならないように、みんな気をつけましょうということで、エビデンスベーストメディシンというか、エビデンスに基づいた治療をしていきましょう、というようなことが言われてるんですけども、エビデンスに基づいたとはいえ、エビデンス自体もある条件下でのエビデンスですから、それが全てではないので、そういった意味で限界を感じながら謙虚にやっていく。
それは1つの治療法と言いましたけども、例えば鍼灸の方だったり、マッサージの方だったり、カイロプラクティックスであったり何でもいいんですけども、治療家の方で技術がどんどん良くなってきたと。ある患者さんを自分は劇的に治すことができた。
そして、そうなってくると俺ってすごいんだなっていうふうに思いだして、どんな人でも治ってしまうようなということを公言してしまったり、難病の人にもそういった治療法を勧めてみたり、近視眼的になってしまうというのは、ガイドラインがない治療家の方や東洋医学の方が陥りやすい、僕たちもそうなんですけども、落とし穴なので、日々そういった治療の中で苦労してる分、成功体験というのは強烈になってしまいますから、そこで近視眼的にならないように治療の現場においては、特に注意していきたいなと思います。今日は以上です。

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