こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年3月11日の土曜日です。
抗がん剤が体に効果を及ぼしにくいという理由を、少しずつ紐解いていますけれども、一番難しくしてる理由というのは、人間の体を構成している細胞と癌細胞と、根本的にはもともとは同じ自分自身から生まれたものだから、薬を使って攻撃をしようとしたときに、敵と味方がわかりにくいっていうことが、一番最大の難関だっていうことを先日お話させていただきました。
その中でも、どこか違いがあるはずで、どこをターゲットにしていこうかということを考えたときに、癌細胞と正常細胞の違いというのは、どこにあるのかというところに着目していくと、抗がん剤が作りやすくなってくるのかなということで、薬を作る方々は違いというのに着目しました。
正常細胞と癌細胞の大きな違いは、多くの正常細胞に比べて癌細胞は、大変活発に分裂を継続しているというところが大きな違いとなっています。であるのであれば、細胞が分裂するときに一番重要となるのは、細胞の中の情報が入っている遺伝子を複製する作業を阻害していけば、癌細胞の増殖を止められるんじゃないかなという前提のもとで作られたのが抗がん剤です。
前提となってるのは、正常細胞は癌細胞のように激しく細胞分裂を起こさないから、結局は癌細胞の方が先にやられてしまうはずだっていうコンセプトのもとに、遺伝子が増殖するときの働きを阻害していくというのが抗がん剤の役割です。
ただ、やはり正常細胞の中でも分裂が激しい部分があるはずで、そこが副作用になってくるので、またそれは明日お話させていただきます。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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