こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年8月7日の月曜日です。
先日は、以前チャンネルSに出ていただいた、寺子屋ブッダなどで活動されているお坊さんの早島英観さんという方に誘っていただいて、お寺でお話をさせていただきました。
僕自身はそういった講演会とかであまり話したことはなかったんですが、すごくいい雰囲気で終わってからのアンケートを見させていただいても、皆さん満足度が高い会になって、本当にいい会だったなっていうのがあります。
面白い会だったので、今後また続けていきたいなというのはあるんですが、その中で面白い質問をいただいたのが、70代ぐらいの女性だったと思うんですけれども、脳に少し悪いところがあって何も薬を飲んでないんだけど、年に1回か2回MRIで検査して何も問題ないですねって毎回言われるだけなんですけど、それで大丈夫なんですかね?という話を聞きました。
検査で問題があったときというのは、すでに病気になったときですから、それだけで大丈夫か大丈夫じゃないかっていうと、別にMRIの検査してるから何か病気を予防しているとかそういうことでもないですし、ご本人の心配は減らないかなっていうのはあって、じゃあどうすればいいんだっていうことなんですけれども、ポイントは何が一番大事かっていうことを抑えるっていうことだと思います。
今大抵の方は、年齢重ねれば重ねるほど毎日毎日、頭痛いけど仕事行かなきゃ、忙しいから腰痛いけど行かなきゃ、寝不足だけど頑張って行かなきゃとか、朝起きた瞬間に体の状態が悪いのを無理やり押さえつけて、仕事に行ってバーっと始めるというパターンを無意識のうちに繰り返されてる方が多いので、診察させていただいて気づいたんですけれども、一番の問題点というのは、ご自身でご自身の体の状態というのが分かってない方が結構多いというか、体の状態が悪いのに私は調子いいわよって思ってバタバタ動いて、体に調子悪いことが溜まってきてパタッと脳卒中になっちゃったり何か病気になっちゃったり唐突に思われるんですが、そういう病気というのは基本的に唐突になるわけじゃなくて、なんらかのサインをご自身に何回も何回も言ってくれてはいるんですが、ご自身がそういったサインを聞き逃しているために、唐突に病気が発症するというようなことになってきます。
そういう思考で毎日やっていると体の状態がわからないから、結局体の状態をチェックするのに血圧の数字見たり、人間ドッグで採血したり、MRI撮ったりっていう、自分で自分の体をわかるというわけじゃなくて、検査値で体をチェックしようとあくせくするんですけれども、検査っていうのはいくらやっても体の状態が悪くないと出ないので、結果として悪くなってなきゃ出ないので、悪くなりそうなところを察知するのは、やっぱり自分自身で自分自身の体の状態をわかるということが前提だと思います。
なので、MRIを半年に1回撮るだけで大丈夫ですか?という質問に対しては、大丈夫じゃないですよ。どうすればいいんですか?ということに対しては、今一番ご自身の中で問題点というか重要なことは、体の状態がわからなくなってきてるということが一番心配な原因なので、まずはご自身の体の状態をご自身でわかるようにしていくということが大事ですよ、ということをお話させていただきました。
それはずっと今まで何十年と積極的に無視してきた体を、急に分かれといったって無理なので、頭では思ってもわからないですから、一応形として診察室に来られてる方は、朝1回、夕方1回、自分の体に向き合う時間、意識して力を抜く運動をする時間、ご自身の体の感覚をとっていく時間をとりましょうということをお話させていただいてます。
何も考えずに、機械的に体と向き合う時間作っていかれる中で、じょじょに体の状態でいろいろ発見がありますので、そうするとじょじょにご自身の体の状態がわかってくると、ご自身の体の状態よりも、それ以上の活動レベルを行わなければ、例えご自身のお身体の中で何か病気をもってたとしても、それが通常悪化することはないわけで。
なので、今の状態で楽しく時間を過ごしていけるということになっていくんだと思うので、まずはご自身でご自身の体の状態がわかるということが、病院で検査する以前にすごい重要で、それがいろんな病気の不安を解消していくために、そういうことをしていくということが重要だし、それをしないでいくらお金をかけて検査ばかりやっても、どんなに検査しても不安は解消されないですよということをお話させていただきましたので、結構そのことを長く感じられてる方がいると思うので、この情報をシェアさせていただきました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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