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食後血糖値の変動を抑えるためにできる行動1

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年8月22日の火曜日です。
この診察室延長戦で、糖の代謝に関して何度かお話させていただきましたけれども、日常生活で食事していく中で、体の中の糖分っていうのは、すごく重要な役割を果たしています。
ひとつはエネルギー源として非常に大切な要素でありますけれども、もうひとつは多すぎてしまうと血中のタンパク質と結合して、それが糖とタンパク質の結合体となって、それがいろんな組織に沈着していくと、いろんな組織の機能が低下していく、血管につくと動脈硬化が引き起こされていく。
それがいろんな病気の原因にもなるし、体の廊下の原因にもなると言われてますので、老化あるいはいろんな病気を予防していく上で、糖に関しての知識というのは、すごく大事になってきます。
ひどい場合は糖尿病という形になるんですが、糖尿病になりやすい状態というのは、前回お話しさせていただきましたけれども、糖を多く摂るというよりも、糖の摂り方に問題があるというお話しをさせていただきました。
糖を摂るときに血中の糖の濃度が一定に保っていれば膵臓のβ細胞といって、インスリンを出す細胞の負担は少ないんですけれども、食事の仕方や体質などによって、食事をするごとに血糖値がいきなりガンッて上がってしまって、変動が激しいような体質や食生活をされてる方っていうのは、だんだん膵臓の痛みが激しくなっていき糖尿病に近づいていきます。
今日は、どうやったらそういった血糖の変動のない食べ方ができるのかっていうのを考えるのもいいんですけど、血糖の変動がない体質っていう方がいるので、どうやってそういう体質を作っていくかっていうことを考えていきたいな、と。
密接に関わる細胞で脂肪細胞というのが身体中にあるんですけれども、糖を代謝して余分な糖を脂肪細胞の中に蓄えておく細胞です。脂肪細胞の中に2種類あって、白色脂肪細胞って2つあるんですけれども、今回は褐色脂肪細胞についてお話しさせていただきたいんですが、褐色脂肪細胞というのは役割としては、体の熱を作り出すっていうような役割があって、特に背骨の周りだとか、あるいは肩甲骨の周りによくついてます。
褐色脂肪細胞が発達して、糖分をたくさん摂ったとしても、体で熱で発散できるような体質をもっている方というのは、血中の血糖値の変動が少ない傾向にあるので、糖のエネルギーというのを熱で発散することができる体の状態にあるので、褐色脂肪細胞を発達させていく体質にしていくというのも、ひとつ糖尿病の予防としてはキーポイントになるのかなというのがあります。
褐色脂肪細胞は、どういった状態になれば発達していくのかというと、熱を産生する必要があるような状況に体を置くということが必要だと思いますし、冬で常時暖房の中にいるんじゃなくて、ちょっと寒い中で部屋の温度を少し寒い状態に、あまり暖房が効きすぎた状態にするんじゃなくて寒い状態に体を鍛えておくということ、寒い冬でも家の中に閉じこもってないで外でよく運動したり、薄着で運動するという習慣を少しずつつける。夏でも、熱いお風呂に入ったあと冷水を浴びるとか、寒さに強い体作りを少しずつ、体力がそれ相応にある方であれば、そういった寒さに強い体を作っていくっていうことも、糖尿病の予防に繋がっていくんだという意識をもっていかれると、ひとつの知識の側面としていいんじゃないかなと思って、今日紹介させていただきました。
今日は糖代謝の中の脂肪細胞というところに着目して、脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞というところがあって、褐色脂肪細胞には体の熱を産生する役割があるので、熱を発生しやすい体を作っていくことで、糖分を摂ったとしてもエネルギーに変えることで、食事後の血糖値の変動っていうのを大きくしないような体質作りができてくる。ひいては、糖尿病やいろんな病気の予防に繋がっていくというふうなことがあるんじゃないかなっていう話があるので、今日お話しさせていただきました。今日は以上です。

相武台脳神経外科
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