こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年8月25日、月曜日です。
先週23日の日に、大事なものであればあるほど胸の奥で考えて行動した方がいいんじゃないか、という事をお話しさせていただきましたけども、頭で考えるっていう事は結構真実の1つの側面でしかなくて、そこでこうあるべきだとか、理想にとらわれてしますと、どんどん自分の中で本当に自分の生きたい方向性と葛藤が生じて、病気になっていく、という話をさせて頂きました。
僕の大好きな著者、本を書く方に「若松英輔」さんという方がいるんですが、その方の本は結構好きで読んではいるんですが、それと同時に時々、新宿とか下北沢で色んな有名な本の若松英輔さんなりの読み方というのを講義して頂いたり、どう考えるかっていうのを話す講座みたいなのが時々あって、それがすごく面白くて数カ月に1回は参加させて頂いているのですが、昨日参加させて頂いた回のテーマが老子に関しての解説で、老子というのは八十一篇からの詩みたいな漢詩で成り立ってるんですが、それが1つの本で体系立っていて、その最初の方を読み進めていたんですけども、最初の前提として老子は言葉を捨てろというか言葉を傍に置け、という事を言っていました。で、言葉を傍にに置け、というのはまさに頭で考えるという事を傍に置いて自分から切り離して、そうすることで胸の奥というのが自分で充満してくるので本当の生き方というか、生きたい生き方に近づいていくというのは、まさに老子が言っていた事と合うな。と、思ったのと、もう一つそれに補足する事で老子の漢詩の中で、第3章に昨日の話しの中で「その志しを弱くして、その骨を強くする。」という一編があるんですが、これは志しというのは頭で考えた理想で、骨というのは自分自身の体の中の芯、生かされている部分の話だと思うんですけども、頭で考えてる志しをなるべく弱くしてその骨を強くする。これをどういう事かというと、志しというのは、どういう風に生きる目的をどういう風に生きるかというのを考えていくって事だと思うんですが、そういう思考をなるべく弱くして、骨を強くするというのは、どう生かされているか、どう生かされようか、という考えどう生かされようかという状態を強くするという事だと思います。そうすることで、色々な物事の本質が感じられて見えてくる。そもそもいつも診察でお話しさせていただいてるんですけど、今心臓止まっちゃったら5分以上で生きられないですからね、という話をさせて頂くのですが、今いろいろと頭痛いとか、辛いなぁとか色々と体の不具合を訴える方がいるんですが、「大変ですね」という事を言います。そういう方というのは、結構立場が分かんなくなっているパターンというのが多くて、生きてて当然となって来ると立場がおかしくなっていいくので、じゃあ今は息を止めといて下さいというと、1分くらいになると苦しくなって来てまた息を吸われます。苦しかったですか?息を吸って凄く楽になりましたよね。息吸える事自体が奇跡的な事なので。
で、自分の体が心臓という部分で動いてくれるって事を思い出しいくという事が体との向き合い方の第一歩なのかな、ということをお話しさせていただきます。
やっぱり世の中の法則の中で「立場」というのは凄い大事で、その立ち位置っていうのをしっかり思い出していくと、本質的な事がよくわかると。中学の部活、サッカーの部活があって中学3年生より入ってきた時点で上手だったとしても、チームとして成り立たなくて不協和音となって結局チームにとしての力が発揮できなくきて、その子がどんなに上手くてもその中学校自体は、サッカーの他の学校とかにそのサッカーチームで勝てないという状態を作り出してしまうので、やっぱり立場っていうのは大事で、最初やっぱり部活を中1で入った場合はどんなに上手くても中3の方をある程度立てるというのが先輩後輩の立場というのを保ちながらチーム作っていくとてのが、無難なところだと思うんですが、立場っていうのはいずれの場合においても、その立場を意識するという事は大事だと思います。特に体と向き合う上で立場っていうのは自分が生きているんじゃなくて、その体が動いてくれて生かされてるっていう立場を思い出すと自分の体の不具合の意味というか、そういう事がわかってくるので、そういったことを辛い症状があった時に少し思い出すようにしていくと良いのかな、と思い昨日シェアさせて頂きました。
今回、老子の一編の「その志しを弱くして、その骨を強くする。」これは、自分の頭で考えるという事をなるべく傍に置いて弱くして、自分の骨、生かされている部分という事の意思を強くしていくっていう事になってくると思います。どう生きようか、という事を考えるのではなくて、どう生かされていこうか、たえず受け身からスタートとか、どうやって生かされて行こうかっていう事が大事ですよ。という事のお話しでした。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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