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「給食を変えたことによる信じられない変化。」大塚貢先生第4回

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「給食を変えたことによる信じられない変化。」大塚貢先生第4回

《 加 》 こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。今回は、ちゃんねる S のゲストに、診療所まで、大塚貢先生にお越し頂いて、お話を頂きます。

《 大 》 それで、平成9年、真田町の教育長になったのですが、やはり荒れていたのですよ。それで私はね、すぐ全部の小学校や中学校の先生達の授業を見たのです。まぁ、問題は授業ではないのかと。やはり、素晴らしい授業をやっている先生も大勢いますし、校長の時と同じで片手に教科書を持って説明している先生もいて。だから、何としても、分かる・出来る・楽しい授業をやってくれと。授業は良くなったのですね。

 授業は良くなったが、まだ非行犯罪が起きる。キレる、いじめる、不登校がいる。同じだったのです。それで、食だなと。そして、食の調査をしたら同じです。実際に、今もそうなのですよ。今の給食。これが大福餅ですね。腐ってもこない、カビも生えてこない。

《 加 》 何年前のですか?

《 大 》 これは6年4ヵ月経ちます。6年4ヵ月。これだけ防腐剤、防カビ剤が入っているのね。これは、ハンバーガーです。これも全然カビも生えてないし、腐ってもこないですね。これだけ防腐剤、防カビ剤、そして軟化剤ですね。

《 加 》 水が溜まっても、全然虫がわいてこないですね。

《 大 》 これね、2011年7月18日のね。

《 加 》 3年前のですか。

《 大 》 このハム。このハムはね、2人に一袋でて、子どもも先生も喜んで食べていた。これは生ハムですが、全然腐ってこない。白く見えるのが肉の脂肪分と、それから、塩分が出ているのですね。これね、賞味期限が2008年12月17日ですね。

《 加 》 6年前のですか。

《 大 》 2008年。これだけ亜硝酸ナトリウムが入っていて、着色されて消毒されているのですね。でも、亜硝酸ナトリウムというのは、物凄く発がん性が強いですよね。でも、これだけ食べているうちは大丈夫だと言われている。ところが、朝うちで食べる。学校で食べる。またこういう腐らない様な物、防腐剤が入っている物ね。うちで食べる。これは成人病にならない方がおかしいですよね。

《 加 》 おかしいですね。

《 大 》 今でもこういうのを食べている。それで、ご飯は大丈夫かなぁと思って。それで、供給するご飯のあれを聞いたら、ところが当時、魚沼のコシヒカリと言って袋はそういう袋ではあるが、どこの米だか分からないものを入れて、そして、高く売っていたのですね。そおいう米商社、米問屋があって。

《 加 》 偽装ですか?

《 大 》 えぇ。偽装ですよ。当時、大規模農家が出来てきたもので、その農家と無農薬で有機栽培で米を作ってもらうようになった。契約したのですね。結果的には、叩かれたのですね。一農家の利益の為に、学校給食を私物化している教育長がいるといって。

《 加 》 まぁ、確かにそうですね。

《 大 》 色々と大会や何かでね、ビラを配られてね、叩かれる。

《 加 》 確かに、そこだけになってしまうと。

《 大 》 それで、農協なら大丈夫かなと。まぁ、国も補助金を出さないのですね。供給する米を使わないからね。それで、農協なら大丈夫かなと。で、理由を話して契約を解除して貰って、農協と契約をしたんです。農協は自分で作るわけではないから、無農薬、有機栽培というわけにはいかないのですね。だから、低農薬化か無農薬の米や野菜という事で、農協と契約をした。

 そうしたら、一営利団体の為に、学校給食を私物化している教育長がいると言って叩かれた。だがもう、それしか方法は無い。だから今も農協や、それから、応援してくれる農家や取り扱ってくれる商店や、そういう皆さんの強力を得てやっているのです。なるべく、無農薬か低農薬の米や野菜や果物にしているの。

 じゃ、どういう献立にしたかと言うと、このアンダーラインを引いたのがね、魚なのですよ。だからもう、肉は家庭に任せる。食べても良いのですよね、肉ね。だが、それに偏らないと。こういう様に、頭から骨まで食べると。イワシとかサンマとかアジとかね、サワラとかそういう物でしょう。こんな魚臭いものばかり、食べさせやがってと。先生達も子どもからも親からも、あるいは議員からも議会でね、言われますよね。

 でも、どうして、頭から骨まで食べるのかと言うと、頭に骨にカルシウムとか亜鉛とか鉄分ね。ふんだんに入っていると。それから、青魚が多いですね。それで、青魚には、EPAとかDHAと言われる、血管を柔らかくしてくれる、血をキレイにしてくれる。そういう物が、ふんだんに入っているのですよね。

 ところがね、なんでこんな魚臭いものばかり、食べさせるんだと。当時は理解されないのは、EPAとかDHAの話をしたのですが、医者でもない科学者でもない物が、なんでそんなEPAとかDHAなんて、わけのわからない事を言うなと、言われたのです。まぁ、最近ね、ここ4年か5年くらい、EPAとかDHAというのはね、新聞や何かのコマーシャルや広告に載るようになってきて、知られるようになってきたのですが。当時は、そんな事は全然無い頃ですからね。

 それで、非常にこういう風に、青魚を多くしたのですが。例えば、5日のサンマの甘露煮というのがあります。ちょっと一言というので見ると、3年2組さんの希望献立という風になっているのですが。子ども達が、1月に1度、学級や学年で食育の勉強をします。1月にまた1度、自分達で何を食べたいのかアンケートを取ってね。そして、献立も自分達で作ります。

《 加 》 そういう授業があるのですね。

《 大 》 やるのですね。そうすると、この時は3年2組の担当なのですが、栄養士の先生に聞いたのです。どうして、サンマの甘露煮になったの?と。そうしたら、イワシの甘露煮とサンマの甘露煮があって。そして、当時、イワシは一匹120、30円したのですね。サンマは、冷凍サンマが一匹30円くらいで買える。子どもは値段を知っていたので、サンマの甘露煮になったのです。

《 加 》 そこまで気にしてくれるのですか?

《 大 》 子ども達がね、変わってきたのですね。それはですね、1月に1度くらいずつ違う学年で食育の勉強をするのですが、1年に1度か2度、子ども達、PTA、先生達。それから、町の人達が一体となって一日、その道の専門の方を呼び、食育の勉強会を開いたのです。だから、子ども達が何を食べれば良いのか、自分の食と自分の体と健康が分かってきてるのですね。

《 加 》 凄いですね。

《 大 》 親もどんどん分かってきていますよね。

《 加 》 いやぁ~。そのゼロの所から、力技で押し通したというのは凄いですね。

《 大 》 まぁ、凄いというか、それをやらなかったらね。子どももダメになる。先生達もダメになる。共倒れですよね。

《 加 》 でも、その成功体験が今、全国に広がっていますよね。

《 大 》 まぁ、段々段々とね、広がってはきていますよね。結果的にはね、今、アトピーやアレルギーの子がほとんどいないのですね。去年も、東京の調布市でね、5年生の女の子がチジミを食べて死にましたよね。チーズのアレルギーだったのですよね。ところが今は、国も地方も、アトピーやアレルギーのその原因の物を、給食や何かで除去する事しか考えていないのですね。どうしてね、そのアトピーやアレルギーになる体質をね、改善しないのかと。

《 加 》 そうですよね。原因を考えて、その原因にアプローチをすれば良いのに。対処療法だけなのですね。対処療法だけだと、どんどんしんどくなってきますよね。悪循環で。見えなくなってしまっているのでしょうね。

《 大 》 そうなのです、悪循環で。どんどんどんどんね、その原因が広がるしね。そして、本人も親も苦しむしね。学校も大変ですよ。

《 加 》 学校の先生だって、凄く自己嫌悪に陥ってしまうし。

《 大 》 その対処療法しかやらない。今、真田町の場合は、アトピーやアレルギーはね、ほとんどいないですね。東京からですね、中学生の女の子が転校してきたのですがね。本当に酷いアトピーアレルギーで、顔も手も真っ赤だったのですね。そしたら、その子は4、5ヵ月経ったら、キレイに治ったのですね。

 ところが、お父さんが大阪に転勤になった。当然、お母さんもその人も一緒に行ったのです。その学校に給食があったのですね。ものの見事に復活してしまったのですね。こういう腐らない物。給食に使っているからね。防腐剤なんかを。しかたがないから、お父さんは単身赴任して、その子とお母さんがことらにアパートを借りて戻ってきたのですが、キレイに治って卒業していったのです。

 それから、今は生活習慣病予備軍。ほとんど、血液検査をやってもいないのですね。さっき言った様に全国はね、もう44パーセントも生活習慣病予備軍の高校生がいた。長野県は中学生は37パーセントですよね。でも、ほとんどがいないのですよね。だからね、このの子たちはやがて大人になった時に、成人病になる可能性、いわゆる癌や心臓疾患や脳疾患や認知症になる可能性が非常に低いのですね。という事は、この子達もこれからの人生幸せだし、親達もね、この子たちが成人病にならないから。本当に親としてね、安心していられますよね。

《 加 》 そうですよね。今なんか、お父さんやお母さんが元気なのに、子どもが脳卒中になってしまったりというパターンがありますからね。

《 大 》 いますよね。だからね、本当に親にとっても幸せ。子どもにとっても幸せ。それと共に、さっき言った様に、日本の医療費を完全に下げてくれますよね。

《 加 》 凄い事ですよね。

《 大 》 医療費も下げてくれますよね。それから、病気にならないから、日本の労働人口をね、減らす事はない。日本の経済の発展に寄与しますよね。

《 加 》 結果として良くなるのですよね、全部が。

《 大 》 これがどうして政治家が取り組まないのですかね。これをね、取り組めばね、本当に日本の将来はまた明るくなっていくと思うのですよ。

《 加 》 目先の事し考えられなくなってしまっている。

《 大 》 そうですね。それで問題は、学力ですがね。これを見て頂くと分かりますが、国語ですが、書く能力を見て頂くと。Aの学力が高いランクが、全国が55パーセントに対して88パーセントです。それから、Cの学力が低いランクが、全国が24パーセントに対して0です。低い子が少ないですね。

《 加 》 極端に違いますね。

《 大 》 高い子に集中していますね。それから、数学です。計算能力。Aの学力が高いランクが、全国が63に対して82パーセントです。8割り高い所に集中しているというのは、かなり高いですね。で、学力が低いCのランクが、全国が15に対して3。3パーセント。やはり低いですね。

 それから、英語です話す、書く能力、表現の能力ですが、Aの学力が高いランクが、全国が54に対して68。それで、学力が低いランクが全国が23に対して5です。横の理解の能力は、Cの学力が低いランクが、全国が18に対して0です。やはりかなり高い所に集中していて、低い子が少ないですね。結局、塾にいかなくても、これだけの学力を維持できると。これは、全国の学力テストですからね。

《 加 》 凄いですね。

《 大 》 という事は、これは子ども達が非常にやる気が出てきてですね、人間本来の機能が出てきていると。それともう一つは、先生達がやはりお互いに研究授業をして切磋琢磨をして、そして、指導力を高めている。その相乗作用が出ているのですね。それでね、この真田町の状況だけでは無くて、やはり食の改革で学力を非常に上げた市があります。そういう市が、今はいくつか出始めましたからね。

 全国平均が、小学校です。290.4です。小浜市の平均は、311.1です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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