《 加 》 こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。僕達は、健康に関して考えていますけれども、その中で、食という物を凄く大切に考えております。今回は、食に関しまして、農業のあり方に関しまして、30年以上も前から一貫して同じメッセージを提案して来られた、ナチュラルハーモニーの代表の河名秀郎さんにお話を伺います。どうぞ、宜しくお願い致します。
《 河 》 一番越えられにくかった壁というのが、栄養という概念を無くすという事だったのですよ。人の健康を維持する為の栄養素、必要な栄養素みたいなのが頭にあるじゃないですか。で、西洋学的な概念がある中で、それを一回全部、さらにするのですよね。養分という物を無くして、生命力という所に軸を移していき。
だから例えば、骨を作る為にカルシウムを食べなさいとか、鉄分を摂って血液をとか。そういった要素をすべて頭から外して。いわゆる、分析した栄養学というものを生活から排除していく事が、ある意味課せられたテーマだったのですね。
《 加 》 いきなりそこにいかれたのですか?
《 河 》 やはり、一番最初は心ありきというか、農家の人たちが自然栽培をされている姿を見ると、そこには、まず肥料というものを入れないというのが前提にありますよね。それは、植物が育っていく上で必要な物は栄養分では無くて、違う仕組みなのだという事が解かれていて。
《 加 》 人間の栄養学とそこが被りますね。
《 河 》 そうでしょう。なので、彼らは肥料を使わないで、違う仕組みで生命を育ませていく、その世界を農業として無限化しているので。だとすると、僕は人として、もし僕の体が土だとして捉えた時に、栄養栄養という事を捉えていれば、肥料学になってしまうわけですよ。
なので、それを外して、生命力という所に軸を置いて、非常にあいまいな言葉だから。本当に説明がしにくい所なのですけれど、そこの部分を軸として物を食べていく。だから、栄養としてとか健康の為にとかで摂っていくのでは無くて。命を摂っていくという価値観を。
《 加 》 生命エネルギーですね。そっちに軸を置いて。
《 河 》 で、摂り込んでいき、自分のその体の方も、別にそのだからといって、異常にはならないし。
《 加 》 その生命エネルギーを軸にして、食べ物を摂っていくというのは、どういう風に摂っていくのですか。
《 河 》 それは結局、自然栽培の物を極力探しては、それを日常の生活として食していくだけ。
《 加 》 じゃ、要するに、自然栽培が良いという風な事で、食べていかれた。
《 河 》 まぁ、結局、農薬の力に頼らなくても、生きていた証。それイコールやはり命のボリュームだと思っているので。だって、駆逐されなかった、淘汰されなかった自然に順応した命。それを本来は人は食べるべきなのではないのかという考え方で。
《 加 》 僕、本を読ませて頂いたら、生命エネルギーに軸を置いて食べるというのは、五感に添って食べるという事なのかなという見解にさせて頂いたのですけれど。それでも大丈夫ですか?
《 河 》 ただ、その五感が間違えていると。
《 加 》 そうですね。
《 河 》 そこのリセットの上で。
《 加 》 まずは、ちょっとやはりご本人の中では、今まで都会の生活をされてきていて、もしかしたらご自分の五感が間違えているかもしれないから。今まで、自然エネルギーで育てた自然栽培に添って食べていって、感覚が良くなってきたら、五感に添って食べていこうかなという感じ。
《 河 》 そうですね。だって、味覚でも、化学調味料で色々と味付けした物がうまいと感じてしまう今、現実だと思うのですよね。
《 加 》 そうなのですよね、その五感が間違えている。
《 河 》 実際、それを排除してみて舌が本来になってくると、もう不味くて食べられないわけですよ。一方で、自然の物というのは、凄く口の中で居心地が良い事が分かってきて。その五感なのですよ。
《 加 》 そこに行く為に、まずステップとして自然栽培の物を中心の生活をしようという事ですよね。
《 河 》 そうですね。だから、まず麻痺している自分の感性を取り戻す為に、化学物質だとか人為的に操作した世界からちょっと身を離して。
《 加 》 結構、そこまでいかれるのに、色々な落とし穴が皆さんある様な気がして。例えば、生命エネルギーに沿った生き方をしようとすると、五感に沿えば良いのだと言って、自分の好きな物を食べれば良いのだと思って。今、食べたい美味しい物ばかり食べていく様な間違いに。で、全然健康にならないじゃないかという方もいるのですけれど。
やはり根本的にご理解があったので、凄いご自身の感覚が間違っているかもしれないという前提が。
《 河 》 そうまず、前提が間違えているから。
《 加 》 そこがやはり、そこを持つのって、実際凄く難しいと思うのですよね、人間の体としても。それがスタートラインとして、自分の感覚が間違えているというスタートラインに立てるというのは、健康を考える上で凄く重要だなと思って。
《 河 》 だから基本、病気になってしまうというのは、やはりその感覚が間違っているからだと思うので。なので、まず自分が生きてきたプロセスを見ると、絶対間違えいていると思ったから。食べる物も間違ってるし、生活習慣も間違ってるし、今までの常識は人間の都合で作られてきている常識なので、自然とは合っていない。
なので、そこを兎に角穴を埋めていき、人間都合から自然都合のライフスタイルに自分の体をなじませていくというか。なので、すぐにどうのこうのと変化したわけでは無く、やはり日に日にそれは変化していったのでしょうし。兎に角、自分がやっている事というのは、何とか健康法とか、そういうのは一個も無いのですよ。で、健康の為に何かを食べるとか摂るという事も無いのですよ。ただひたすら、日々の食材が自然の物だっただけなのですよ。
《 加 》 そうですよね。そこに沿っているかどうかという話ですよね。
《 河 》 だから、特別な事は一切無い、38年間で。だから、何か特別な事をしてらっしゃいますかみたいな事を聞かれるのですけれど。ただ食材が、皆さんが食べている食材が、米があり、野菜があり味噌があり、肉があり魚があり、こういった食材が人間都合で作られた命のボリュームの希薄な物を辞めて、自然都合でちゃんと命をまっとうしているレベルの物を食すというだけの話なので。
《 加 》 やはりそのコントロールする事と、自然そのものだったら、今ここでパイナップル食べたいなと思っても、沖縄まで行かないと食べられなかったりするので。ある程度、やはり自然そのもののパイナップルをここで食べたいとなると、コントロールしなければいけない部分があるのですが。それがやはり、自然に沿っているかどうかを考えながらやるという、ちょっとバランスはかなり崩れてしまっているので戻していくという事が、今は重要かなと思っていますね。
医学の世界でも、病気、病気、病気という事をやって、凄い細分化されて凄いお金もめちゃくちゃ高度な事になってきているのですが。そもそも病気ってなぜ起こるの?という質問を、する人がいても良いのかなと思うのですけれどもね。医者以外に。
《 河 》 そうですね。医者にも薬にも頼らない生き方というセミナーを、随時やらせて貰っているのですけれど。その38年間チャレンジしてみて、その間一回も薬という物を飲む機会が無かったし、お医者さんの門を叩く事も無かったし。起きないんだよね。そういった事が。
《 加 》 病気というか。凄いですね。
《 河 》 なので、僕の場合は、38年間医療に関わった事が無いのですよ。それはもうその、農薬を使わないで元気な野菜達から学ぶという事なのでしょうかね。それを今度、自分の子どもが産まれた時に試したくて。ある種、こうやったら自然と順応していくのだなという方程式はうっすらと頭の中には出来上がっていたので。出産する機会から、よしこの子達をその方程式にあてはめて育ててみようと。
《 加 》 本当は、例えば、田舎に行って自然に順応する生活が出来ると良いのですけれど。河名さんみたいに都会に住んでいて、こういった事がどう出来るのかというイメージをされているって凄いですね。
《 河 》 結局、周りが大自然かというよりも、自分の体も自然の一部だから。その体を自然と見なし、その体を自然と調和をさせていくというプランなので。まさに、最終的には衣食住のトータルのプランニングになるわけですよね。
《 加 》 最終的にはそうですよね。それが、都会でやると結構大変ですか?
《 河 》 大変では無いですよ、全然。誰だって出来るのです。もちろん。価値観さえ変われば。
《 加 》 今、出来る時代ですものね。
《 河 》 ですね。おかげで、2人いるのですけれど、子どもが。ようやく、成人を迎えるみたいな。
《 加 》 おめでとうございます。
《 河 》 この間は本当に彼らも、一回も医療に関わった事が無く。本当に元気ですよね。
《 加 》 一回も。そうなのですか。素晴らしいですね。
《 河 》 そういう姿を見るとね、我が家は4人家族なのですけれど。本当にその医療費って1円もかかった事が無いので。
《 加 》 1回もかかった事が無ければですね。
《 河 》 そとういう事はだよと、この生き方を。さほど難しい事では無いので。
《 加 》 そうなのですか。
《 河 》 それを、もし真似てくれたならば、恐らくその広がりは増えていき、医療費というのが今みたいな40兆とかね。そういう世界は、本当に消えていくのでは無いかなという。
《 加 》 確かに。
《 河 》 少なくとも、すぐに半分くらいになるのではないかなと。価値観が変われば。
《 加 》 全然違いますよね、野菜を人工的に肥料とか、人間の考えでこうしたら良いのではないかなと言って育てるのと、生命エネルギーに沿った、どうやったら生命エネルギーをいっぱいこの野菜は爆発できるのかという事を沿った考えで、こうやっていくのかというのは。命に対しての向かい方がまったく違いますよね。そっちの方が本質的だし、色々な問題が解決してくるような感じがしますよね。想像ですけれど。
ちなみに、お父様とお母様とかは何歳くらいなのですか?
《 河 》 親父は88歳ですかね、今。
《 加 》 もう、同じ様な食事をされている?
《 河 》 というか、まだ頭がまだ昔の人というか、凄くやはり医療に関しては、絶対的な認識を持っている世代なのですよ。だから、とても頭の中が固いので。
《 加 》 そうですよね。
《 河 》 僕が言う事は、パンッとはねられるのですよ。だけど、一応いつも僕らはこういう野菜を育てているので、提供はしているのですよ。だから、自分の本意では無いでしょうけれど、食材はあるわけで。
《 加 》 家に。
《 河 》 それが大体、美味しいので。そういう自然栽培の物だとか、自然と調和した食材だという価値観で食しているとは思わないのですけれど、それはそれで美味い、美味いと食べているわけですよ。結果的にそれが体に入っていくので。
《 加 》 元気になっていく。
《 河 》 今のところ、大きな病気で入院するという事も無いし。ただ、医療は絶対的だと思っていますよ。未だに。思っていますけれど、そういう事態にはなっていない。両親共々。
《 加 》 僕らは、体の声を聴き続けるというのは、やはり色々な意味が含まれていて。やはり前提として、都会に住んでいる自分の五感というのは、間違えていると思っているのですね僕は。でも、注意の方向性を感覚に向けていくという事を、言葉の中で続けていくという事を結構強調しているのですよね。これで良いのか良いのかという事を、続けていくと。これは間違えた感覚では無いのかなというのが、段々とわかってきて。色々な調和の取れた生き方が出来るのではないかなと言う事で、提案させて頂いていて。
やはり、一番身近な大自然というのは自分の体自身だと思うので。そこがやはり自然の調和に合っていれば、普通に生命力が上がってくるので、という事を提案していきたいなと思っていますよね。
《 河 》 万が一、入ってしまった物は速やかに出る様に。それを繰り返していくと、どんどん汚れが減っていくじゃないですか。
相武台脳神経外科
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