YouTube 健康獲得

虫歯がないのに歯が痛むのですが!?(三叉神経痛 頭痛 原因 小田急線 町田 相模大野 厚木 海老名)

更新日:

 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の5月14日の木曜日です。患者さんの中に、歯医者さんで歯をほとんど治療し終わったのに歯が痛くて、何で痛くなるのか。2、3秒ビーンと痛くなる時が、時々あるのですということを、悩まれている方、相談される方はいらっしゃるのですが。その痛みの原因としては、顎の問題だと、。蓄膿症とか。色々と考えますけれども。多くは脳に入っている知覚神経。三叉神経の三叉神経痛という病気がひとつあります。

 三叉神経というのは、その額の上の方から、顔面のあごの下ぐらいまで、口の中までつかさどっている知覚神経なのですけれども。正面から脳に入っていくのですけれども。僕たちは、何で痛みを催すかというのを考えているのかというと、やはりその脳に入っていく手前の辺りは、血管が多いので。その血管が動脈硬化だったりなんなりで歪んできて。それで、三叉神経痛が神経を圧迫して、痛みを催すことがあるという風なことを考えております。

 医学的な治療としては、そのまま圧迫されていても、神経がそんなに過敏でなければ、痛みを催さないことが多いことから。まずは、その神経の過敏性を通すような抗けいれん薬のようなてんかんの薬を、まずは薬物治療として痛みを抑えるというのは、もちろんそうです。

 どうしようもなくて、もう全然薬でも本当にコントロールができなくて、痛くて痛くてもうノイローゼになりそうで。もうどうしようもないといって、MRIの画像で見ても、明らかにその血管が圧迫しているという様な状況であれば、手術ということも考えますけれども。手術まで行くと、とても大事なので。そこまで行くことは、ほとんどないのですけれども。やはりそのどうしようもない時は、血管を神経から外すような手術みたいなのも、僕たちの手段のオプションの中には、入っております。

 ただ、よくよく考えてみると、何で痛みは出るのかということを、明らかにそれにもう血管が、神経を圧迫していない状況であれば、なんで痛みが出るのかなということを考えていくとですね。

 例えば、手の神経を圧迫しても、通常は痛くないですけれども。これは何で痛くないかというと、まずその街にある電線に鳥がとまっても感電しないように、周りにこうコーティングがされているように、普通の神経というのは、神経の周り。周りから圧迫や刺激を受けても、過敏にならないように。服を着ているというか、コーティングをされているということが、通常の神経です。

 ただ、三叉神経というのは、脳神経。脳に行く知覚神経です。脳に行く神経ですので、画面から入ってきて、脳に直接入れる部分というのは、実は裸になっています。神経があらわになっていて、裸になっています。そして、 裸になって脳に入っていく直前の部分というのは、意外に血管が多いところですから、裸になっている上に、血管が結局、さらされて当たってしまっているのですね。

 結構、そのあまりにも圧迫されていない場合でも、時々圧迫されることはあるのですけれども。通常は、そんなに痛みを催しませんので。何でそんなに痛みを催さないのかというと、そんなに神経が過敏ではないからですよね。そもそも、その神経が過敏ではないのであれば、ビンビンビンビンとはこない。神経が過敏になってくると、ちょっと当たっただけで、そうやってひどく痛みがでます。

 それでは、どうやって神経がそんなに過敏になるのかというと、やはり身体の疲れが溜まってきたり。身体の調子がバランスが狂ってくると、神経が過敏になって、痛みの閾値がコントロールできなくなってくるので。やはりそういった痛みが出ることが多いです。

 逆を言えば、身体のバランスが取れていて。痛みの閾値をきちんとコントロールができていれば、神経に少し血管が当たったとしても、痛みはこないわけですから。患者さんとしては、何を目指すべきかと言うと、やはりその身体のバランスをとっていくというか。身体の調子をとっていくということを目指すということが、手術まで行かない最善の方法です。一番、妥当な方向かなとは思います。

 今まで、そのビンビンビンビン痛くなっていて。最近、やはり神経とか三叉神経とか、そういうところが痛くなってきたのであれば。その急に血管が圧迫しだしたということを考えるよりも、ご自身のお身体の状態が、ちょっとその過敏になっていて。疲れてきているのだという風な、現実の捉え方をされた方が良いのではないかと思います。

 一つの現実があって、捉え方というのは色々できると思うのですが。悪いところを、どこに求めるかということなのですけれども。例えば、その神経血管が当たっているということが悪いとなると、とことんまで行くと手術までしなくてはいけなくなりますので。

 基本的には、血管に神経が少々当たっていても、通常はそういった神経はビンビンと痛くならないわけですから。痛くならないというのは、どういう時なのかというと、身体がお元気な時は、痛くならないわけで。じゃあ、どこの責任を持っていくのかというと、ご自身の身体が元気であれば、そういうことにならないという様な、責任の持って行き方というのを変えていくと、色々な物事が開けていくと思います。

 そうすると、三叉神経というのは、嫌なものではなくて。身体の悪い兆候を教えてくれている、火災報知器というか、サイレンというか。ありがたかったなという気持ちになってきて。ご自身の身体を考える良いきっかけになるのではないかなと思います。なので、何から何までその身体に責任を持っていくというか。火災報知器を切ることに、躍起になるのではなくて。なんで、火災報知器が鳴るのかなということを考えて、対応していくと。身体が良い方向に行くのではないかなと思います。

 これが、三叉神経痛に関しても、薬物療法。手術療法まで行かなくても、ご自身の身体の調子をとっていくってことを、もう一度見直していけば、そんなに重症化しないということが、その会場で患者さんを診察させて頂いていて、手応えとしては感じますので。まずはそういった辛い症状があった時に、ご自身の生活習慣を見直すきっかけにされてみてはいかがでしょうか。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

-YouTube, 健康獲得
-

Copyright© 診察室 延長戦 , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.