こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の7月24日の金曜日です。夏休みに入りまして、プールサイド や自転車で転んだり頭をぶつけてしまったり、お父さんお母さんが連れて来られる子どもさんが、徐々にちらほら見られるようになってきました。
そこで、良く聞く話として、うちの子どもが頭をぶつけたのですけれども、今回は、たんこも出てなかったので、少し心配でという話を聞くのですが。世の中にはもしかしたら、たんこぶが出ていないから心配。頭の中も怖い。たんこぶがでていないから、特に心配はないですよという話が、何か噂みたいなものがある様な気がするのですけれども。
結論から言ってしまえば、頭をぶつけた後。頭の外に、たんこぶがあろうが無かろうが、それは重症化することに関して、全く関係ないということを、今日はお話しをさせて頂きたいなと思います。
頭をぶつけた時に、僕は何を考えるのかと言うと、基本的には、頭の外にたんこぶがあっても集結していても、そこら辺は、あまり関係は無く、見ていません。何を見ているのかと言うと、やはり頭で一番の弱点は、こういう熱い骨 で囲まれた、閉鎖された空間なので。そこに何か血管が破れて出血してくると、そこのスペースを取っていきます。そうすると、中の圧力が上がるというか、正常な脳が、脳は柔らかいものなので。どんどんと押されていきますし。中が圧迫されてきます。
そうすると、中の圧力が上がって、頭に血流が行きにくくなって。命に関わってくるということになってくるので。一番気にしているのは、頭の中で出血しているのかどうかという話なんですけれども。
ただ、頭の中というのは、人間にとってすごく大切に作られていますから。ちょっとでも血が滲んだりすると、結構、症状としては過剰に反応します。 げーげーと吐いてしまったり、手足が動かなかったり、お話が出来なかったり。お父さんお母さんと学校の先生が、頭をぶつけているのを見ていなくても、ちょっと明らかに様子が変だろうという感じになるので。そういう場合は、病院に急いで連れてきていただくか。
ちょっと本当に話している状況がわからなかったり、あの意識レベルがおかしいような状況であれば、ウトウトしてしまったり、そのウトウトというのは、普通に寝ている状態ではなくて、話をしてもちょっと呼びかけても対応しないとか。後は、その呼吸の状態がおかしいとか。ちょっと見るからに様子がおかしい場合は、やはり救急車をすぐに呼んだ方が良いかなと思います。
普通にされていても、結構、強くぶつけた場合は、頭の中に、今現時点で血液がなくても 、じわじわと出てくる場合もあるので。やはり強い衝撃を受けた場合は、一度ちょっと病院に来ていただいて、診察を受けることをおすすめさせていただきます。じわじわとでる時間というのは、長く見て一応、48時間ほど見れば安心かなという感じはありますので。子どもさんの場合は、48時間程見て、特に変わったことがなければ、そのぶつけたことに関しては、どんどん悪くなっていくことはないということを、ご理解いただければなと思います。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘