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医療のパラダイムシフトに反応する人、利権団体の犠牲になり続ける人

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こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年7月22日の金曜日です。
僕自身が2002年に医学部を卒業して、医学部時代は勉強大変でしたから、一生懸命勉強してましたけども、こういうもんかなと思ってやってました。ただ、それまで勉強してことが、現場に立ってみると根底が違うんじゃないかなっていうことがいくつかでてきて、違うんじゃないかなっていうことが、一般的になり始めている。
そのことが、すごく患者さんの治療に対して影響しだすというような、考え方の変化というか、パラダイムシフトというか、そういったことが色んな局面で医療現場では起こってきてるのかなと思います。ただやっぱり医療というのは、お金がすごく動く業界ですので、そういった意味で悪気はないにしても、色んな大きな病院を経営していかなきゃいけないだとか、会社を経営していかなきゃいけないとかってなってくると、そういったことに対して、パラダイムシフトに関して抵抗がかかってしまうということも有り得るので、考え方を根底から変えるというのは、素直になるというか、心を真っ白にしないとある程度受け入れることができないので、なかなかそういった考え方の変化というのを浸透させていくというのは、すごく難しいものがあります。
ただ、そういった現実と違うことをずっとやっていると、だんだんズレが生じてきて結局はきついのは現場になってくるし、患者さんになってくるし、いつ気づくかということになってくると思うんですが、そういった中で、少しずつ一開業レベルでも発信できることは発信していきたいなというのはありますが、僕自身が勉強してきて変わったな、ここ10年ぐらいですごく変化したなと思うことは、傷に対しての捉え方、いくつか今あげてみますと、創面に対しては学生時代は消毒液を付けて、患者さんが痛いって苦しい思いをしてたんですけども、今は傷口に対しては消毒はしないっていうふうな考え方になってますし、傷自体はオープンにするというのが良かったんですけども、もちろん血流が通ってない組織があるとき、膿があるときというのはオープンにして排膿したり、血流が通ってない組織を取り出したりしていくということは重要なんですが、ある程度そういうのを取り出した段階では、閉鎖して創面からでてくる浸出液というのが、創傷部に対して促進作用があるので、濃度をあげていくというな戦略を今とってます。
また遺伝に関しても、学生時代、僕の知識が浅はかだったのかもしれないですけども、生まれてもった遺伝子というのは、一生変わらないものだというふうなニュアンスで教わったような記憶があるんですが、最近開業して色んな本を読むようになって、今思うんですけども、後天的に環境によって遺伝子が書き換えられていくということが、じょじょにわかってきているので、そういった意味でもちろん遺伝子診断というので、将来的にがんになりやすいかなりにくいかというのはあるのかもしれないですが、私は将来的にがんになりやすいから、乳がんでもないのに乳房を取ってしまおうみたいな、そういうのは今の時代ではあまりないのかなと。
環境の変化自体で、遺伝子が書き換えらえていくということが、浸透してないために起こってしまった勘違いじゃないかなというふうなことは僕自身は思います。生まれてから遺伝子がそのままって思ってるのと、生まれてから遺伝子がどんどん変わっていくというのと全然治療現場で全く違うので、この違いは大きいのかなと思います。またがんの治療ともうひとつ、もちろん脳外科領域の治療に関しては、また明日お話させていただきたいなと思います。今日は以上です。

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