こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成27年11月6日の金曜日です。
先日、10月31日の「診察室延長戦」で座禅の怖いところ、座禅の副作用というお話をさせていただきました。感覚が鈍っている時とか間違っている時に、目を瞑って自分の感覚を捉えようとすると、その間違った感覚を捉えてしまって、自分自身の感覚を探す作業が瞑想状態になって逆にパニックに陥ってしまう、といったようなお話をさせていただきましたが、もう一点、座禅、瞑想、メディケーションに関して副作用というか僕自身が気を付けていることがありますので、今日はその2つ目をお話しさせていただきたいと思います。
僕自身は座禅、瞑想、体の声を聞き続けるという目的でさせていただいていますが、そのなかで体の感覚を通っていく自分自身の内側に入っていく作業になるんですが、自分の内側に入っていくということは、自分自身が健康であればある程、自分の体のリズムっていうのは大自然のリズムというか、大自然とつながった宇宙のリズムに近いリズムに人間の体っていうのは、そういったリズムを刻んでいるんだと思うんですけど、逆に自分自身の内側に入ってそういったリズムを捉えようとすればするほど、自分自身の感覚が広がってくるというのは感じられます。というのは、そのリズムっていうのは自然や宇宙に近いものがあるからです。そのリズムがどんどん広がれば広がるほど、本当にその自然や宇宙の本質的なリズムを感じるようになって、非常に気持ちいい状態になるとは思うんですが、ある程度、自分っていうものは無限の存在ではないので、皮膚があって、普通の外界と境があって、限界があるが為に自分っていう存在があるわけですから、どんどんどんどん瞑想状態に入ってしまって、その無限の状態を感じてしまって、無限そのものになってしまったら、自分自身に戻って来れなくなってしまって、その状態においてもパニックになってしまうということもありますので、もちろん瞑想っていうふうに、メディケーションというふうにする時には、そういった自然のリズム、宇宙のリズム、無限のリズムっていうのを体感する、感じるっていうことの目的でやって、そのなかに身を置くってことではいいとは思うんですが、あまりすっぽりそのリズムに浸かってしまうと、自分自身の境目というか自分の境界線がわからなくなり自分に戻って来れなくなることがあるような気が僕自身します。
なので、そういった座禅、メディケーションというのは、ある意味、最初の初心者の状態であれば体の感覚が違う状態であるので、さっき、最初10月31日にお話しさせていただいたような、間違った感覚を捉えてしまうっていうことを気をつければいいし、また上達していけばいくほど、そういった自然とか宇宙とかのリズムを感じるようになってくると、そこでも落とし穴があるっていうことをひとつ意識していただいて、なるべく自己流にならずに、ある程度、上手な人に話を聞きながらそういったメディケーション、座禅というのをインストラクトか導いてくれるか、そういう人の存在っていうのは大切なんだなと思います。非常に上手になればなるほど、そういった無限の状態というところから帰って来れなくなる、そしてパニックになってしまう、ということが若干危険性としてはありますので、絶えず自分自身の限界、自分自身の存在を意識しながら、無限も意識するっていうのが座禅の状態だと思いますので、自分の着陸地点を意識して飛んで行く。ロケットも宇宙に出るときに、どこに着陸するか、帰還するか、意識して宇宙に、そこまで考えて宇宙に行くわけであって、着陸するっていうことを考えなければ宇宙の果てに行ってロケットそのものが遭難してしまいますので、ちゃんと着陸地点がどこなのかっていうのをちゃんと意識しながら、そういったメディケーションの旅に出発していただきたいなと思います。
今日は座禅、メディケーションの、瞑想の副作用に関して、怖いところに関して、僕自身が考える2つ目をお話しさせていただきました。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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