相武台脳神経科の加藤貴弘です。もし皆さんが、何か緊張感を持って物事をやった時に、すごく色々失敗しやすくてちょっと萎えてきて、リラックスしてやった時に上手くいくという事のメカニズムを押さえることが出来たら、色々な事の失敗が減って凄く得だと思いませんか?
今日は、平成29年10月16日の月曜日です。この前、診察室で患者さんとお話しさせて頂いて、中学、高校と何をやっても自分自身は失敗しがちで、上手くいかないんですという方がいました。で、その患者さんとお話ししてみると、何かと緊張感が強くて、一生懸命やろう一生懸命やろうという風な姿勢が伺えるんですが、やはり何か大事なことをやろうとすると、時々失敗して上手くいかないことがあると。お母さんと一緒に来られたんですけれども、昔、赤ちゃんの頃に、髄膜炎によって脳の炎症を起こしたことが、今になって能力を落としてるのかなと心配されていましたけれども。それ以前に、やはり今の状況として上手くいかないので緊張する。緊張するから上手く行かないという風な状況になってきているのですが、
そもそも、なぜそういう方が緊張すると上手くいかないのかなということを押さえておきたいなと思って、そのお母さんにお話しさせていただいたんですが。例えば、自転車を乗る時に思い出して頂きたいんですが、自転車を乗る時というのは、乗る方向性と言うか、自分が行きたい方向を見ながら、ある程度リラックスをして乗れるようなってくると方向性を見ながら、ぼーっと目線の周辺の視野が、例えば行きたい方向性を見ているんだけれども、その道路に段差が無いかとか、横から色々な障害物が出てこないかとか。周辺の視野というのを見ているわけで、その周辺の視野から来る情報で段差があれば避けるし、ということで、危機回避能力になっているわけです。
そして、目的の方向に進んでいくと。リラックスした状態というのは、その危機回避能力とか周辺視野が良く効いている状態、周辺視野の視力が効いている状態なので、何か失敗せずにその生きたい方向性に行けるのです。、ガチガチに固くてやらなければいけない事だけやるという事になってくると。行きたい方向性だけの視野はあるのですが、周辺視野の部分のほとんどが見えていなくて、何か変わった出来事があると、それに対して対応できないような状況になっています。
なので、その方がもしかしたら、知的レベルで若干少し小さい頃、髄膜炎があったということで衰えてるのかもしれないですが、現状として、やはりお話しさせて頂く中で、それだけ肉体的、精神的不安や緊張感が強いのであれば、まずはその身体と自律神経、精神状態を緩めていくことで、最大限の能力を最大限発揮出来るのではないかなという風なことを思って。そういった体質改善に関しての話をさせて頂きました。
前提として、やっぱりその方は、知的レベルが劣っているのかもしれないとはいえ、心配されているとはいえ、大学にまでしっかり入っているわけで。そこまで能力があるのであれば、脳の使い方次第で、どんどんどんどんそのご自身の能力を発揮できるのではないかなと。やはり心配する前に、今の現状、ご自身の能力を押さえつけている物をまずは外してあげるという作業をしていくことが重要かなと思いました。
自転車の能力で例えさせて頂いたんですけれども、緊張すればする程、周辺視野が見えなくなって失敗することが良くあるので。周辺視野に対しての視力をきちんと高めていけるように、身体をリラックスさせていくということが重要なのかなという風に、僕自身感じましたので。そういった事例もあって、身体を緩めていく、リラックスをして物事に対応していくということは重要なのかなということで、今日はシェアをさせて頂きました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
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