こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の6月18日の木曜日です。昨日は、人間の身体というのは貰い物で、それを通して素晴らしい技術や経験ができる。その道具である身体を丁寧に扱って、大切に扱っていきましょうという様な話をしていきましたけれども。
やはり大切なのは、自分自身が生きているという訳ではなくて、身体という道具があって。それに生かされているという関係性が、非常に大切だということなんですけれども。やはりそのような関係性ということを、最初に認識しておくということは、非常に大切なことです。身の程をわきまえるということを言いますけれども、何か色々なことと関わっていく中で、関係性をきちんと知っているのかどうかというのは、物事をうまくやっていく上で、すごく重要です。
当院に、来院される高校生とか中学生の方にそういった話をする時に、部活の話とかもするのですけれども、高校とか中学の運動部で、中学校2年生や3年生はしっかりと頑張ってて。良い方向に向かって一生懸命に頑張っているのだけれども。新入部員というのは、関係性というかかってが分からないので。すごい偉そうな態度をしてしまったり、きちんと掃除をしなかったり。なにか、その今までのそのクラブの雰囲気とは、まるで違うような行動を起こしてしまうことがあるわけです。
それは、別に悪気があるわけではなくて、単純に新入部員の人は、自分とその周りの部員との関係性というか。そのクラブとの関係性というのを、最初は分からないので。そういったことをやってしまうので、その先輩とか先生が、少しずつそういったことを教えていく中で、組織としてうまくまとまって、きちんとその部活のプレーに集中していくという様な形になっていくのですけれども。
やはり、その関係性がしっかりとしないと、練習にもちょっと集中できずに身に入らないですし、組織としてのまとまりがなくなってしまいます。ですから、関係性というのは非常に大切になってきて。やはり生まれてから、中学生、高校生の患者さんにお話しをしているのは、産まれてから16年で、自分との身体との関係性というのは、今のところはわからないかもしれないですけれども。今までは、お父さんやお母さんが守ってくれたし、身体は元気で何もしないでも、元気に色々と遊べたり勉強ができたりしたかもしれないですけれども。
基本的には、これからその20歳になっていくにつれて、身体と自分はどういう関係性にあるのか。それで、身体はどうしていきたいのかというのを、しっかりと認識していくことが大切ですよという様な話をさせて頂いています。
その10代のうちから、身体は動いているものではなくて、動かしてもらっているもの。動いてくれているものだという認識でいて、大切にしなければいけないものだという認識を、しっかりとつけていくことで、これからの人生がまるで違っていきますので。そういった意味で、最初の10代。勉強をしている時期に、そういった身体の関係性を知るということは、非常に重要だと思います。今日は、以上です。