こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成28年9月24日の土曜日です。
最近ちょっと医療現場でつらい事件が何件か起こっているということを昨日話させていただきまして。それっていうのは一件一軒の問題、その事件を起こした人が極端に精神的におかしかったという問題と捉えるよりは、これだけ連続しているってことは医療現場そのもにそういう空気があって、そういうのが極まって全国で一件か二件そういう大きな事件がでてきているというふうな捉え方をしたほうがいいのじゃないかというお話をさせていただきました。
どういう空気かというと、僕自身が感じるのは、医療を提供する側、僕たちが毎日毎日忙しくて、その疲弊していく中で業務を行っている。で、仕事を行っているということが反射的になってきて、何のためにこれを患者さんのためにやっているのか、何のためにこういう医療行為を自分は勉強してきて、さらに新しいことを勉強していきたいのかということを考えなくなってきているのじゃないかなとお話しました。
で、そうなってくると仕事が本当に反射的で機械的な作業になってくる。そうすると仕事にエネルギーがなくなって、活力がなくなってきて、全体的に見ればその医療行為そのものに心がなくなってきている状態というふうに思います。極端な話、自分はすごいいい人になって、マザー・テレサみたいになって患者さんに愛を届けようとかという大きな大上段に構えなくても、やっぱりご自身がされてる自分自身が医療行為としてやっている一つ一つの行為の意味を感じられなくなってくると、本当に機械的になってしまうと心がなくなってくると、何のためにやっているのか分からなくなって、そしてそういうことっていうのは自分自身の潜在意識というのは本当にやりたいこと矛盾してくるので、自分自身に葛藤ができてきて、機械的にやっている仕事と自分自身と葛藤がでてきて、もうそれが極まってしまうとすごく大きなことを起こしてしまうという人間もちょっと出てくることではないかなと思います。
で、僕たちがどういうふうに考えていけばいいかというと、やはりまず医療は何のためにやっているのか、自分は何でこの医療を患者さんに提供してるのかというのをしっかり考えていくということが、まず医療行為そのものに心を取り戻す、愛情を取り戻す、血液にエネルギーを取り戻していく、いい流れを取り戻していくきっかけになりますので、ちょっとやっぱり他人事のニュースでなくて、僕ら医療従事者がまず初めに、今医療現場でどういうことが起こっているのかというのをやっぱり考えていくべきなんじゃないかなと思います。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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