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食物を食べることは、その栄養素を食べることではない!河名秀郎さんインタビュー第5回

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《 加 》   こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。僕達は、健康に関して考えていますけれども、その中で、食という物を凄く大切に考えております。今回は、食に関しまして、農業のあり方に関しまして、30年以上も前から一貫して同じメッセージを提案して来られた、ナチュラルハーモニーの代表の河名秀郎さんにお話を伺います。どうぞ、宜しくお願い致します。

《 河 》   人類はね、目の前の1ページの物語しかまだ見えていなくてね。実は2ページ目というのがあって。その1ページ、2ページで完結なのだけれど、1ページしか見てこなかったという感覚なのですよ。

 1ページ目というのは大体、肥料を撒いて。効いた、成長が早くなった。薬を飲んで元気になった。で、そこでこう、一回終わったみたいな感覚。でも実はその奥に、次の2ページ目があって。その2ページ目は、その作用に対する反作用の物語。作用に対する反作用だから、それは実はセットなのだと思うのですけれども。人間はこれを分けて、1ページ目だけを大事に、金貨極上にしてきたなという風に僕は思ったの。

 だから、本当に皆さん、一番えっていう所なんですけれど、本当に自然と調和をする生き方というのは、効果とか効能を追わない事だと思うの。効果を追う。それはある意味、有効成分を取り入れるとか。薬理活性を取り入れるとか。効くという要素ですよね。それは、肥料と同じで効くのだけれど、それの後の反動という物が、10効けば10の反動があるのだと。

《 加 》   歪みがある。ちょっと出てしまうという事ですよね。

《 河 》   だから、ここをセットとして考えたら、一定行為なのだと。そう考えると、わざわざそこにね、特化してこう、生き方をそこに合わせて、効果・効能を探る旅になるので。

《 加 》   効果・効能を巡る旅で、副作用が出たら、またそれに対して効果効能を。それに対しての副作用で、効果効能で。何をやっているのか分からなくなりそうですよね。効果の副作用に対して、また効果を求めていく。その副作用に対しての、効果効能で。何をしているのか分からなくなりますよね。効果の副作用に対して、また効果を求めて。その副作用に対して効果を求めて、副作用んび対して効果を求めて。

《 河 》   想像巡りですね。

《 加 》   大丈夫か?と思いますけれど。普通にこうどっしりと構えて、地に足を着けて、それこそ。まぁ、風の谷のナウシカではないですけれど。そう生きれば、凄い自分の生命エネルギーが活性化する事が出来るのじゃ無いかなっていう気がしますけれどね。 考え方は、じたばたする必要は無いと思いますけれど。

《 河 》   だけど頭がね、例えば、にんじんをパッと見たらね。βカロチンに見えてしまうのですよ。一般の人は。で、青汁を飲んで健康になるとかね。そういう計算式の中で、もう頭がガツガツになっているので。にんじんを見て栄養素と捉える感覚。そのにんじんを食べているのでは無くて、栄養素を摂っている感覚。それで、食の献立が成り立っている世界。

 これがね、払拭されない限り、恐らく自然と調和するというレールには乗っていけないなと。だからもう、ビタミンCだとかβカロテンだとかそういったものを、当時僕は捨てる。というのは、そのにんじんそのものを食べるのであり。

《 加 》   ありがとうと言って。

《 河 》   そこに含まれている栄養素というのは、結果論だから。で、それこそまだ分からない栄養素っていっぱい含まれていますよね。

《 加 》   はい、一応。

《 河 》   分かっている範囲が、仮に一割くらいかもしれないと良く聞くのですけれども。

《 加 》   そうなのですね。

《 河 》   結局、微生物のこと、栄養素のこと。人間が分かり得ている範囲は極わずかだから。なんかその、わずかな範囲での自分のその判断というのは、ちょっと危険かなと。もっと全体として捉えていかないと、ブレが出てくるのではないかなという風に思っているので。兎に角その、全体として見るというか。

 例えばね、発酵食品が良いと言うじゃないですか、最近。で、発酵食品も、本当にピンからキリまであって、クオリティーが凄く下がるわけですよ。もちろん、野菜もそうだけど。で、本当の発酵食品というのは、燃料の米とか大豆とかが、自然に発酵して、空気中にいる菌達の働きによってコラボして、作られていくべきの物なのですよね。

 ところがね、原料が悪いと腐敗するのですよね。例えば、今日、持ってきたのですけれど。二つのこの瓶があるのですね。こちらは、自然栽培の大根を酢で瓶に詰めてずっと置いておきました。で、これは一般の大根の詰めて入れておいた物で。2007年からやっているのですよ。

 こっちの大根というのは、2007年に一般の大根を瓶の中に入れたら、もう本当に4、5日で腐っていったのですね。蓋を開けるとやはり腐った匂い。かなり臭い匂いがして、こちらの方を蓋を開けてみると、乳酸菌発酵していて、漬物の匂いなのですよ。今もう7年経っていますけれども、形あるの分かりますよね。

《 加 》   本当だ、はい。大根の形ですね。

《 河 》   これもまだ、どんどん発酵が続き、相当すっぱい漬物なのですよ。でも、これはもう腐ったまんま。蓋を開けたら大変。これはもう蓋が開かないようになっているのですけれど。こういう事が起きたり。

 例えばこれはね、去年かな。米を炊いて、この瓶の中に入れて。放置して置いたのですよ。これはまだ時が浅いから開くけれど。匂い嗅いでみて下さい。アルコール臭みたいな。

《 加 》   呑みたくなりますね。良い匂い。

《 河 》   要は、お米が麹菌や酵母菌のコラボレーションで、酒になっていくのですけれど。でも、この原料は、米として異物が混入していると、発酵出来にくいのです。腐敗の方に向かうのですよね。

 それはなんでと言ったら、農地でもそうでしたよね。汚れていると、変な虫や菌が来て、それを掃除すると同じで。その素材の中に不自然な物があると、それを菌たちが亡き者にする訳ですよ。

《 加 》   それが腐敗ですか。

《 河 》   だから、この菌というのは、地球上で絶対必要な菌で。人間のあやまちを矯正してくれる様な菌なので。とっても大切な菌だし、で、こちらの菌もね。乳酸菌が今漬物になっている、乳酸菌も大事な菌だし。どっちが良いとか悪いとかをつけられる分野では無いのですよ。

 だけど、人間は、これが悪玉でこれが善玉と分けていて、これを徹底的に殺す菌という事で、殺菌剤があり、様々な薬品があると捉えてみた時に。人間は、自分たちのあやまちを棚に上げ、相手のせいにただしているだけではないかと。

《 加 》   間違いを正してくれているのに。

《 河 》   だって、彼らの様な物を作れば、こういう悪いと言われている菌は、わかないのだから。

《 加 》   確かに。

《 河 》   だから、本来は、こういった物で、こういう素材を使えば、味噌も醤油も酒も、漬物も。自然に出来るわけですよ。それがたぶん、自然でとった発酵の姿だと思うのです。

《 加 》   なるほど。

《 河 》   でも、実際に今、この原料を、こういうタイプの原料を使うのは、一般論なので。本当は、腐敗していく様な原料を、いかに発酵させていくかというのがテクニックなのですよ。

《 加 》   なるほど。

《 河 》   だから、僕が言いたいのはね、発酵して栄養がどうだこうだという前に、その本質なのですよね。野菜を食べましょう。発酵食品を食べましょう。それは分かるけれど。その本質として、その野菜は、そもそも実は生きれなかった事。

《 加 》   発酵が出来るのかという。

《 河 》   そういう事なのです。そこを見て、どの野菜を選び、どの発酵食品を選ぶかの判断軸が無いと、結局、目的が叶わないのだよね。頭では、発酵食品を食べているし、青汁飲んでいるし、健康だと思っていても。自然に実は全然、沿っていないので。かえって、マイナスになっているケースも少なくないのじゃないかなと。だから、本当に僕はその本質を見る。

《 加 》   基本的に、軸がはっきりとすれば、色々な事に騙されないですよね。そもそも、やはり全ての原因がこう、軸をしっかりするというか、例えば、生きていく中で、人間は自分の事しか考えられないのか。それとも、自分自身、自然の地球の中の宇宙の中の一つの流れであるという事を自覚できるのかどうかという事で、物の見方がまるっきり変わってきますし。

 ただ、単純に、自分自身ってこう、自然の一部だし宇宙の一部だという事が分かれば、騙されないですよね。目先の事に。なんか騙されるという事も、ある部分、罪だと僕自身は思っていますけれど。やはり軸をちゃんとするって、単純なただそれだけで。色々な細かい事を色々悩む必要は無くて、軸を変えるだけで色々な事が出来ますよという。

《 河 》   その軸から判断が出来る様になるので。

《 加 》   全て分かってきますよね。

《 河 》   分かっていくと思う。誰に教わる事は無く。それでも、人は出来ている。

《 加 》   出来ているし。今日はちょっと、凄いお話ですね。

《 河 》   どれが気持ちが良いのかといった所が最後落ちてきて、やはり本当に、自然界のコラボレーションで出来た味噌汁というのは、誰もが美味いというのですよ。

《 加 》   飲んでみたいな。

《 河 》   そうではない、化学調味料で作られた味噌汁は、浅く感じるのですよ旨味も。で、ここの味噌汁の中に、実際に菌達の活動の結果、栄養学的に言えば、ビタミンも酵素もホルモンも、様々な生理活性物質というのを、作りだしていますでしょう。

 先人たちは、そんなのはつゆ知らず、それを食していた訳だけれど。それを、美味いね美味いねって、食べていたのだと思います。もちろん、アミノ酸もいっぱい作られているから。で、今度は人間たちはその、効果や効能に気付き、そこからこう、栄養を細分化して。ビタミンはこうだ、さらにビタミンもいくつかに分けていく。酵素はこうだと言って、縦割りの栄養学が作られていったと思うのだけれど。これらは、切れないと思うのです、本来は。

《 加 》   繋がりの中でですよね。

《 河 》   存在強い得ている、全体として捉えないといけない。で、それをパーツに分けると、生理活性作用から薬理活性作用に変わってしまうと思うのですよ。

《 加 》   お薬になってしまうのですね。

《 河 》   そうすると、効果や効能がそこには発生し、副作用というリズムが発生する。

《 加 》   そもそも、バランスが悪い物を食べてしまうという事ですか。

《 河 》   そういう事だと思います。

《 加 》   命では無いという。

《 河 》   命では無い。

《 加 》   なるほど。

《 河 》   なので僕は、結局さっき言った、普段の食材が変わっているだけなのだという、食材を見る目。その判断の軸として、それはそもそも自然なのか不自然なのか。体に良いのか悪いのかでは無くて。

《 加 》   そこが、軸がそうですね。自分が生きるのではなくて、宇宙の一部だという事が変われば。自然の一部なのかとか、それは自然なのかそうなのかという事で、見え方がまるっきり変わってきますよね。

《 河 》   そうでしょう。そこがまた、面白い所なのですよ。

《 加 》   それだけですよね。僕らがやれば良いという事は。

《 河 》   だから、お米を買うのだったらば、これを買おう。水を飲むのだったら、この水を飲もう。というだけの話で。それを、五感がリセットした前提で、食べたいものを食べていれば良い。

《 加 》   そうですよね。

《 河 》   それで、何時に飯を食べようでは無くて。お腹が空いたら食べれば良いのですよ。グ~ってお腹が鳴るサインを、自分で自覚できれば良いですよね。だけれど、何時だから食べなきゃというのは、やはり人都合になっているので。

 常に体の声を聴くというか、トイレがしたいという事は出たいのだから、我慢してはいけないし。お腹が空いていないのに食べる事は、おかしいし。だから僕はね、今の現代人は食事の間に物を食べすぎると思っていて。

 だから、本当に腹が減ったという瞬間が少ないのではないかと思って。何か食べているよね。余計なものを。そういうのも一回、辞めてごらんよというのを。もう食事の時だけ、何かを食すという習慣を、1ヵ月でもやってみて。もうちょっとお願いしたい事は、ケミカルな物は入れない。

 それで、ちょっと試してみたら。意外と人間のその元に戻ろうとする力が、たくましい物があって。あ、戻るのだな簡単にと、僕は思ったのですよ。だから、五感のリセットというのは、自分がやろうと思えば、そんなに難しい事では無いから。味覚からチャレンジですよね。

《 加 》   そうですよね。

《 河 》   自分に必要な成分とか栄養素というのは、自ずと作られていると信じているの。

相武台脳神経外科
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