当院で、高濃度ビタミン C 点滴を行っている癌患者さんに、投与をしている時に、少し酸素を吸って頂く。毎分2リットル程の、微量の酸素を吸って頂くということをしているのですが。その意味について、今日は考えてみました。
症状をきっかけに身体との向き合い方を提案して、心地の良い日々へのガイド役である、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成30年の4月5日の木曜日です。
癌患者んさんに、 点滴を行っている時に、酸素を少しだけ吸って頂いているのですけれども。これは、当院としてはどういう考え方がベースにあるのかという所なんですが。当院では、その癌に対しての治療に関しては、救命目的の治療と。あとは、ベースとしては体質改善という所の治療というのを、平行して行っていく必要があるという風に考えております。
救命目的の治療に関しては、ある程度、身体に集中的な治療を。手術とか抗がん剤とか、放射線治療というのが、どうしても必要な時はそのあたりをメインに、ひとまずはサバイバルをしなければいけないというところが重点的であって、メインなんですけれども。
その後も、癌になりやすい体質という。癌になってしまった状態の体質というのは、残っているわけで。それが続いていくと、また同じような癌などの病気になっていくおそれがあるということ。再発という可能性があるため、平行して体質改善ということを、急ピッチで行っていくということが重要です。
ただ、体質改善というのは、やはり時間がかかりますので。長い目で見ていく必要があるということと。一つは、身体を良い状態にしていくということに対しての考え方としては、身体にそんなに副作用がないものであれば、費用対効果がそんなに大きい効果でなければ、何でも身体に良いことは試していくということが重要ですよということを、診察室ではお話しをさせて頂いています。
そこで、体質改善というと。じゃあ、癌になる体質っていうのはどういうものなのかということを、ベースとしてどういう風に考えているのかと言うと、癌化というのは細胞の、人間の一つひとつの細胞に、ミトコンドリアというエネルギーを生み出すエンジンみたいなところがあるのですが。それが、酸素を利用することによって、身体のエネルギーを生み出していくというところがあります。
そのミトコンドリアの機能が落ちてくると、ミトコンドリアの機能の一つの作用として、細胞の必要性がなくなってくると、その細胞は自滅していくというか、アポトーシスをするという機能もあるのですけれども。
ミトコンドリアの機能が落ちてくると、細胞が退化していくという風に考えられていて。アメーバのように、どんどんどんどんと増殖していく。そして、その増殖した細胞が、アポトーシスというか、その細胞を自分で死に至らしめることが出来なくなっていく為に、癌化するという風に、一つの仮説として考えられているというところがあります。
一つ、その仮説があるのであれば、ミトコンドリアの機能を良くしていくということが、考え方のベースにあるのですけれども。そういった意味では、投与や高濃度ビタミン C というところで、酸化してしまったミトコンドリアに対して、還元作用を及ぼすようなことを行っていますけれども。
少し元気になったミトコンドリアに対して、やはり必要である酸素を、血中の酸素濃度が少し上がってくれば、ミトコンドリアの活動も楽になるのかなという仮説のもと、少し投与をする間は、酸素を吸って頂いています。
投与の間は、30分2リットルの家庭用の酸素吸入をするぐらいで、副作用が出るとは思わないので。それに対して、ちょっと味付け程度ですけれども、やって頂いているということと。
ただ、効果としては、酸素を吸って、高濃度ビタミン C 点滴を終えた後の患者さんの体感としては、とても楽な体感が得られているので。もしかしたら効果としては、凄く良い所があるのでは無いかなという風に感じています。
結果として、科学的立証というのは、完全には出来ていないのですけれども。少なくとも、体質改善という考え方としては、副作用。あるいは、疲労体効果が少ないもので、効果は持たなければ、どんどんと何でも試してみましょうという当院のスタンス。
そのベースの根底としては、ミトコンドリアの機能が落ちてくることによって、癌化の癌が出来やすい体質になっているという、当院の考え方があるということが、酸素を短い時間だけ吸って頂くということになっています。
これは、特に費用は頂いておりませんので。少し治療の味付け程度とはいえ、やはり患者さんの身体を診察させて頂くと、そうすることによって、かなり楽になっているのかなという様な感触はあるので。少し続けていってみたいと思います。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
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