こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年5月18日の木曜日です。
先日から、人工知能と人間の脳を考えていく中で、人間本来の生きる方向性みたいなものが見えてくるんじゃないかなというふうなことを僕自身は思ったので、そのお話をさせていただいてますけれども、人工知能と人間の脳で一番最大の違いだと僕自身が考えるのは、目的がはっきりしてないということだと思います。
人工知能というのは、制作した時点で何をするコンピュータなのか、一応目的がはっきりしている。それの目的に沿って、いろんな要素を絡めながら考えて答えを出していくということだと思うんですが、人間というのは、生きていく中で本当に自分が何のために生きているのかという目的を、はっきり自覚している方というのはなかなかいないし、それを見つける旅だと思うんですけれども、例えば大学に入りたいといって大学受験に頑張ったとして、その大学受験で不合格であっても不合格であったという経験が、その人の人生や経験あるいは魂にとって、すごくいい経験であるということもありうるわけで、目的が遂行できなかったとしても、人間の脳というのは、すごく価値があるものを選べるようになっています。
というのは、人間というのは人生生きていく中で、何か目先の目的を遂行するために生きているんじゃなくて、見えない目的を考えるための経験を体験していくために人生を行なっている。
人工知能というのは、体験というのはどうでもよくて、結果を出すためにいろいろ検討していくというのが、人工知能と人間の脳の大きな違いであって、もし人工知能が出てきて、いろんな仕事をしてくれる状態になってくると、いろんな仕事をしてくれる中で、じゃあ人間の脳はそれ以外にできることはなんだろうとか、人工知能ができないことで人間ができることはなんだろうということを、あまり先入観を持たずに今までの常識を側に置いて、これから何ができるだろうということを考えていくと、人間の本来の人生の意味というか、人生で体験すべきこととか体験した方がいいこと、本来の生き方というのが見えてくるんじゃないかなと思うので、どうしても人工知能というのは人間が作ったものであるし、人間そのものは人間の作ったものではなくて、地球とか大きいもの神様的なものが、もしかしたら作ったのかもしれないですし、人間が作ったものではないですから、そもそもそういった大きな違いがあるので、道具としてそういったAI、人工知能を見て、人工知能がしないようなこと、できないようなことをしていく。
人間の本当の人工知能ではできない存在価値って何だろうかってことを考えていくと、本来の人間のアイデンティティというのが、逆に見えてくるんじゃないかなというふうな気がしたので、今日そのことに関してシェアさせていただきました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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