こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年7月28日の金曜日です。
ここ100年で人間を取り巻く生活環境が大分変わってきているというお話を以前させていただきましたけれども、食事も日本人でいえばかなり変わっていて、実際すごく、ご飯でいえばきちんと精製された白い白米を食べて、作られたパスタとかパンとかっていうのを基本的に食べていると、ミネラル成分とか植物繊維の部分っていうのを、大分排除された形で食べているというのを何十年続けていく中で、やっぱり栄養学の中でちょっと足りない部分があるんじゃないかっていうことで、最近見直されつつあります。
アカデミーというところで栄養学を少しずつ習っているんですけれども、特に今の時代意識して摂取していきたいなと思うことのひとつが、植物繊維というのは、精製された食物の中にはもちろんないんですけれども、今の食生活をしていると、かなり摂取量が減ってきてしまっているんですが、現実的には植物繊維っていうのは、すごくいろんな働きをしているということがわかってきています。
胃とか小腸でなかなか消化されずに大腸まで届くっていうのはすごく大切なことで、大腸まで届いて大腸の腸内細菌叢で分解されてビタミンだとか、あるいは免疫系にいい影響を及ぼしていく。
いろんな植物繊維があると思うんですが、食べていく中で自分で分解できない植物繊維が出てきたとしても、最初分解できなかったとしても物理的に、その植物繊維は悪いものに吸着作用があるので、それを吸着して便で出ていくっていう作用もあるので、お掃除をしてくれる。
分解されない植物繊維を食べていく中で、だんだん人間が何かの拍子に、よく自然と意識して交わっていると、その中でそれを分解できるような細菌を吸い込んだり体の中に入ってきたときに、しっかりそれを腸内細菌として根付いていくことができて、そしてそこからは今まで分解できなかった食物繊維を分解できるようになってくると、またそれでビタミンとか栄養を吸収することができるようになる。
免疫機能の構築にすごく強い影響を及ぼしますので、よく植物繊維をとっていると風邪も引きにくくなるし、いろんな病気を起こしにくくなる。
特に成長期の子供時代には、そういった植物繊維はしっかり摂るということが、今後病気を起こさない体を作っていくために、すごく大事なんじゃないかなっていうふうに僕自身は感じます。
コンビニ食とか精製された食事ばかりしてると、やはりそういった免疫機構がしっかり構築できてこないので、とてもひ弱な状態になってしまうので、意識してそういった食事を摂ることが重要ですし、大人になってからも白米とかおいしいところだけ食べてると吸収はすごくいいので、そのときに血糖値の上昇が急激に起こって耐糖能というか、糖の代謝がだんだん悪くなってきたりするので、植物繊維をとることによって食後の血糖値の上昇を緩やかにして、糖尿の発生とか体の糖の代謝というのを楽な状態にしていくので、糖尿病の発症自体も遅らせることができるし予防することができるというメリットもあるので、特に食事の中で今の現代生活からは失われがちな植物繊維というものを意識して摂っていく。
しかも、それをいろんな種類摂っていくということが、僕自身すごい大事なんじゃないかなっていうふうに感じます。現実的に僕の体感としても、最近自分自身冬にあまり風邪を引かなくなったんですけど、それは何をやってるかというと、ひとつ健康法があって、冬は箱買いでみかんを一箱買ってきて、時間があるときにみかんの白い繊維のところをむしゃむしゃ食べるということを冬ごとにやってるんですけれども、冬の間大量にみかんをいっぱい食べるっていうことをしてると、風邪引かないなっていうのは自分の中でもあるので、特にみかんのオレンジのところじゃなくて、白い周りの繊維質のところが自分にとってすごく強くしてるなという体感もあって、植物繊維というのはすごい大事なんじゃないかなっていうふうに感じてます。
ちょっと意識して食事で摂って、植物繊維のことを考えていきたいなと思います。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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