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60代、70代で突然、体重減少してきたときに考えること。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年7月3日の月曜日です。
人間の体で不自然な状況というのは、あまりご自身にとって快適な状況とは言い難いと思うんですけれども、体重が増えてるとか太った状況というのは、やっぱりどこか人間の体に無理がかかってると思います。
患者さんの中で、あまりそのことに気づいてない人もいるんですが、80歳、90歳で太った方を見られたことありますか?というと、あ!っていうふうに驚かれるんですけれども、やっぱり長寿の方で肥満状態なまま80代後半、90代にいくことっていうのは、ほとんどないっていうふうに僕自身は感じます。
よく70代ぐらいになってきて、「先生、最近体重がちょっとずつ減ってるんですけど」というふうなことを仰る方がいて、体重減少と癌というのが、一般の方で何か頭の中でリンクしていて、体重が最近減ってるから癌とか嫌な病気かなというふうに、すごい心配される方いるんですけれども、70代後半になってくると体が長寿モードに変化する方というのを診察してて感じます。
やっぱり心臓は、あまり重い体重だったりすると負担が多いですし、それぞれの関節も多いですし、必要なエネルギーも多くかかりますので、省エネというか代謝があまり必要とせずに、生命活動を維持できるような体重にギアを変えていく時期というのは、70代、80代にあるような感じがして、そういった方はお元気に長生きされていくのかなというふうな感じを受けて診察させていただいてます。
やっぱり太った状態というのは、体にとって厳しい状況なんですけれども、特に若いうちから太ってると、一番嫌な状況というのは、血中に脂肪細胞が出てくるというのは、ひとつ嫌な状況ですけれども、それに連動してくると血糖値、糖を代謝する能力も落ちてくる状況になってくるので、糖尿になってくると血中の糖の濃度が高いと、いろんな細胞の機能が落ちてきて、いろんな病気を併発していくので、糖尿病はなるべくなら避けたいです。
避けたいのであれば、体重はある程度コントロールしていくということは、若いうちから必要なのかなというふうに感じます。肥満状態にあると、脂肪細胞の中に脂肪が多く詰まった状態で血中に脂肪が遊離してきます。
そうすると、脂肪を脂肪細胞の中に取り込んだり、血中の脂肪の濃度を落としていくというのは、インシュリンの枠割なのでインシュリンが頑張らなきゃと思って、インシュリンが出るのは膵臓のベータ細胞というところから出るんですけれども、膵臓のベータ細胞がちょっと頑張らなきゃと思って常時インシュリンが高い状態が続いていくと、だんだんインシュリンが高い状態に身体中の細胞がばく露され続けると、インシュリン抵抗性といってインシュリンに対応しづらい体になってくる。
そうすると、インシュリンのもうひとつ大事な機能、糖を下げる、糖を細胞の中に取り込むとか、血中から血中の糖の濃度を落としていくというふうな機能があるんですが、そういったインシュリンの機能が落ちてくる。
そうすると、血中の糖の濃度が高くなってくるし、それでまた膵臓のベータ細胞が、もっと頑張らなきゃもっと頑張らなきゃってしてるうちに、だんだん膵臓のベータ細胞も力尽きていって、結局は糖尿病というふうに発症という形になってしまうので。
太った状態が、自分にとってバランスのとれた状態というふうに思われてる方、もしかしたらいるかもしれないですけども、長期的に見ると10年、15年単位で見ると、やっぱり脂肪細胞に多く脂肪が詰まった状態というのは、人間の体にとってとても不自然な状態なので、なるべくなら健康的に肥満状態というのは、ちょっと問題意識を少しもった方がいいんじゃないかなというふうに感じました。
診察させていただいて、人間の神秘というか、やっぱり人間にとって楽なのは、スリムな状態なのかなっていうのを、長寿な方たちを見てて感じましたし、70代ぐらいで長寿になられる方、なるような予感がされる方をみていると、体質が変わる時期に体重が落ちる時期があるような感じを診察室で受けたので、人間にとって太った状態というのは、いろんなところで歪みがあってきつい状態なのかなというのを、体を見させていただいて感じたので今日シェアさせていただきました。今日は以上です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、厚木、海老名、新百合ヶ丘、新宿

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