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北野幸伯さんインタビュー第2回「日本の国民は一流、政治家は三流?」

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《 北 》  洗脳された時に、二つの条件があって、同じ情報を与え続けるというのと、情報を遮断する。それが、洗脳されていると信じなければ、洗脳されっぱなしになっているわけですよ。だから、自立というのはまず、自分が求める事。

《 加 》  洗脳されているという問題意識を、どれだけ僕ら一人ひとりが持てているのかなという所がありますね。でも、その中で3万人の方がメルマガを読んでいて、凄いですよね。

《 北 》  そうですね。400人だったのですけれど、最初の頃は。もう99年からやっているので。15年ですか。

《 加 》  今後も、北野さんのメルマガを色々な人に読んで頂いて、そういった日本の自立の方向という意識を持つというのは、凄く必要だと思うのですよね。なぜ、メルマガを読んで頂きたいのかと言うと、少なくとも、クレムリンから発する情報というのは、凄く貴重だと思うのですよね。で、日本の自立の為に、五点というか、経済の自立とエネルギーの自立と、軍事の自立と精神の自立と食料の自立という5つを挙げられているのですけれども。その中で、精神の自立というか、一人ひとりの人間の自立というのは、凄く重要な感じが僕自身はしていて。で、メルマガに書かれていらした、自立した国家は自立した人間を作り上げるという。これからはやはり、僕自身というか日本人自身が自立をしていく為に、やはりどういった事を意識していけば良いのか。やはりそういうメルマガを読んでいる人はインスパイアされて、そういう事を発信していくとうのが徐々に増えていくと、自立した人が少しずつ増えて行って、情報が広がっていくかんじになるのですよね。

《 北 》  やはり、勉強をしないとだめですね。一人ひとりが自立と言っても、「自立しましょうよ」と言って、「そうですよね。」と言ったら、それは自立をしているのだろうか、依存をしているのだろうかと言ったら。やはり、人から言われて「そうだよね。」と言っている時点では、依存していると思うのですよ。さっきの話もそうですけれど、私が意識をしているのは、自分で決める。あのスティーブン・コビー博士の7つの習慣にもあるのですけれども、依存のパラダイはあなただってあるのですよね。赤ちゃんとかって、依存状態の究極ですけれど、自分では何もできないので。お腹が空いたら泣くしかないと。泣いたらお母さんがやってきて、食べさせてくれますよね。で、おしっこをしてしまって、オムツが濡れて気持ちが悪くても、自分では替えられないので、どうするのかというとまた泣いて、お母さんがやってきて替えてくれますよね。それで、赤ちゃんの幸せや不幸というのは、お母さんによるじゃないですか、すべて。で、依存をしていると。大きくなったら、皆自立をしていると思っていますけれども、実はそんな事は無くて、自立していないわけですよね。自立をしていない人が沢山いるわけですよね。
 じゃ、自立をしていない人の特徴は何かといったら、あなた。それが、例えば上司だったり、同僚だったり部下だったり。出来の悪い部下だったり、悪い上司だったり、意地の悪い同僚だったり。で、「今日は、機嫌どうですか?」と言われて、「いや、機嫌は悪い。ちょっと調子が悪い」と。「なぜ、調子が悪いの?」と言ったら、「上司が意地悪。」あるいは、「部下が馬鹿で。同僚が意地悪で。」と言ったら、あなたが、様子るに自分の幸せや不幸が、上司だったり同僚だったり、部下だったり。要するに、あなたによって影響されて作られていると。それって依存している所ですよね。
 その同じ7つの習慣に書いてあるのですけれども、「自立のパラダイは私である」とありますよね。私が決める。私が決断する。私が勉強する。私が上司と仲良くするとか。上司があんな奴でも、私は幸せでいるとか。で、私が何かをやるという事を、私が決断する、私が勉強をする。私が世の中を変えていく。私が日本を自立に導くとか。そんなのでも、何でも良い。兎に角、私を主語にした時、それはエゴイストになれと言っているのではなくて、私というのを主語にして考えた時に、自分の幸せ感も不幸感も結局、私に責任がある。上司ではなくて、部下ではなくて同僚ではなくて、奥さんでも無くて。そういう事を意識して生きて行けば、自立するというのは、案外簡単に出来ると思いますね。

《 加 》  本当に例えば、上司が面倒くさいとか、嫌でとか。それが問題点だと思っている人って、思わないですよね普通。それが、本当に被害者意識というか。

《 北 》  それが普通なので。

《 加 》  僕自身もそう、ずっとそうだったのですよね。で、仕事をさせて頂いてきつかった時に、なぜ僕ばかりこんなにきついのだろうなという考えに、苛まれるようになって。そういう被害者意識にずっとなっていくと、段々と物事が上手くいかなくて。そこでやはり上司の先生が、ベトナムに行って来いよと言って、ベトナムに3ヵ月間、手術研修をさせて頂いたのですけれども。
 ベトナムに行って、戦争で足が無い人がいたりご飯を食べられない人がいたり、同じ脳外科のレジェンドでも、教科書を買えないのでコピーをしたり、競争が激しい中でやっていて。いや~、自分ってなんて幸せなのだろうなと、その時に気付いて。で、やはりそういった所で凄く、初めて気付いたのですね。幸せって、今、自分自身が幸せという事に気付く事が幸せなのかなと思って。そこでやはり色々な事が見えるようになった部分はあるのですけれど。なかなかこう、人のせいにしてしまう時って、その事を問題意識と感じられないのですよね。
 例えば、メルマガの中で、日本の国民は一流で、政治家は三流という事を良く言われていますけれど。これって、本当にそういう感じなのですか?他の国の事が良くわからないのですけれども。

《 北 》  少なくともロシアは、国益の為に戦っている。それが、良いのか悪いのかは、ある国の人にとって良い事は、恐らく、周りの国にとっては良い事ではないという事がしばしばあるので。少なくとも、私はずっと1990年に来てから、今は2014年ですよね。ずっとモスクワに住んでいる訳ですけれど。90年代は本当にロシアは酷くて。言ってみれば、日本のようにアメリカの属国でありながら、もっと酷い状況みたいな感じで。で、2000年にプーチンが大統領になってから、経済が急にこう良くなって、急成長して。で、まぁまた、何かこう世界相手に喧嘩しそうな勢いですけれど。少なくとも、ロシア人はそれを支持していてですね。日本でも、この本とかこの本って、なぜこの様な本が登場したのかと。私は、正直に言うと、最初は書きたくなかったのですよ。というのは、ロシアの本てマイナーじゃないですか。これはアメリカの本なので、これは日本の本なので。で、これとこれはロシアの本なわけですよ。ロシアの本ってマイナー。

《 加 》  日本人からすると、まぁそうですね。

《 北 》  マイナーですよね。普通は、アメリカか中国のことなんですよね。それか、日本のこと。日本は良い国だみたいな。だから、その集英社の担当者の方から、「ロシアの本を書きましょうよ。」と言われて、「え、なぜですか。」と、あまり書きたくないと。で、言われたのは、プーチンが良いと。豪案で。

《 加 》  集英社の編集者の方が?へ~。

《 北 》  日本のその何と言うのですかね、首相がころころと変わって、アメリカの属国で。全然ダメだけれど、プーチンは頑張ってやっていると。まぁ、集英社の方はそういう見方で。わたしはまぁ、どうなんだろうなと思ったのですよね。売れないのではないかと。ロシアの本なんて、良いのかなとは思ったのですけれど。でも、丁度その時にプーチンが、大統領に戻ってきたわけですよね。2008年から2012年まで、メドヴェージェフが大統領で、プーチンが首相だったのですけれど。また大統領として彼が戻ってくるという。丁度その時期に一致したというのもあって、話題性があるから良いのかなという感じで書いてみたら、意外とこれが売れているのですよね。
《 加 》  凄く面白かったです。何かパラレルワールドと、普通の世界がマッチしていて面白かったです。

《 北 》  だから、日本も潜在的に、プーチンの様に世界と闘わなくても良いにしろ、もうちょっと国益の為に戦ってくれるというかちゃんとした。

《 加 》  例えば、これがプーチンが出る前というのが、新興産業というか団子さ三兄弟の様な、お金持ちの人だけが得をする社会で、ロシアの潜在能力からすると凄く落ちていた。それで、民衆全体が、そういう事を潜在的に望んでいたという所があるのかなというのがあって。いやでも、それでまぁ出てきたのは必然なのかなと思うのですけれど、そこを国の為に考えているKBG集団というのが、面白いなぁと思って。プーチンが出る前の大統領選挙って、プーチンがでて、プリマコフがでて、共産党の方がでて。どれが勝っても必ず、新興財閥に潰されるというのは、やはりそこまでロシアは追い詰められていたというか、民衆が。やはり、そこでもう望まれていた部分があるのかなという所があるのですけれども。
 やはり僕も、それがロシアの人が臨んだ人よりの開拓者というか、それが一人産んだ。これはメルマガからの文章なのですけれども、革命というのは一人の革命が起こすものでは無くて、多くの人の心の中で革命がまず起きて。で、ムードが出来上がって、結果ときっかけとして革命家が出てくるという様な流れで。唐突にこうプーチンが出てきても、全然来なかったと思う、上手くいかなかったと思うのですが。そういうムードが出てきて、革命が起こっててそこで来たと。結局、やはり政治家というのは、国民の一つの出した答えだと思うし。
 やはり、今の日本の政治家という事が良いのかどうかは分からないのですけれど、少なくとも世界から見ると、場違いなことを時々やったりしたり、自立した国ではない事は確かなので。そういう事にしたというのはやはり、国民一人ひとりの潜在意識というか、その部分がまだ一つ寄る所があるのかなという意識を失って。一般診療をさせて頂く中で、体との向き合い方とか健康との付き合い方になると、結構依存度が高いというか。あなたがだした薬なら、何も言わずに飲むよ。というか、何というのですかね。

《 北 》  信じましょうみたいな。

《 加 》  医者が出してくれているから飲んでいるみたいな。それはやはり、診療現場に出るまでは分からなかったのですが、ほとんどの方がご自身の体に関して、大きな病気をするまでまったくと言って良い程、考えてなかったのですねあまり。実際。やはり色々な意味でこう、色々な場所で依存性が高いマインドになってしまっているのかなというのが要するにあって。そこでどこかでこう、問題定義というか、僕一人が持つことが重要で。依存しやすいのが恐いなとうのが一つあるのですよね。自虐史観を脱却して、何かセルフイメージを高く持て。急にセルフイメージを高く持ってしまったり。急に自虐史観になってしまったり。
《 北 》  1年で凄く変わりましたよね。

《 加 》  それも依存じゃないのかなと思うのですけれど。たぶんある程度、自分の軸が無いから。

《 北 》  サラリーマン社会だからですかね。日本て、何かこう提案するじゃないですか。例えば、お母さんと息子が食事をしに外に出たとしますよね。で、息子に「何食べたいの?あなた」と、言うじゃないですか。そうすると息子が、「ラーメン食べたい。」と、言いますよね。そしたら、「ラーメンは体に悪いから、あなたはカレーを食べなさい。」と、お母さんが言ったとしますよね。で、それで一回目、お母さんに否定されたわけですよね。二回目に、また外食に行って、「あなた、何が食べたいの?」と、言ったら、「フライドポテトが食べたい。」と、言ったら、「フライドポテトなんか、太るから辞めなさい。」と、言われて否定されて。「私が言うのを食べなさい。」と。で、三回目にもう一回行ったら、「何が食べたいの?」と、言われて。「お母さんが決めて。」って。だって、「どうせ僕が決めても、お母さんが決めたもの食べさせるのでしょう」って、言われたら、四回目からはもうお母さんが決めてと言われると思うのですよ。
同じように日本の社会ってたぶん、凄い依存しながらも優秀な人たち。だから、要するに、サラリーマンとか公務員として、凄い優秀な人たちを作るシステムが出来ているというか。そうなのですけれど、一歩進んで自分で考えるのは苦手。でも、考えてもし、それを上司に提案したとしても、「そんなの前例無いだろ。」と、言われて。で、もう一回チャレンジして、「また戻ってきたの?前例が無いよ?」と、言って。で、さらにチャレンジしてさらに否定されて。「あぁ、もう良いか。我慢をしてやっていくわ。」と。奥さんいるしみたいな。そういうのもあると思うのですよね。だから、自立した人間は潰されるみたいな。そんな本ないですか。
 国際モスクワ大学で勉強をしていて、最初にこう見つけたのは、お金持ちになる原則とか。幸せな家庭を作る原則とか。色々とあると思うのですけれども。〇〇という話をいつもするわけですよ。

相武台脳神経外科
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