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健康と仕事・経営(金儲け)は相反するものか?(厚労省と経産省は、仲良くなれるのか!?)第4回

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《 加 》      よろしくお願いいたします。今回は、僕自身が、江崎さんのこの本を読ませて頂いて。その癌と日常と、社会保障の問題と。あと、糖尿病とかの問題に関して、まさに当クリニックがさせて頂いていることなので。ぜひ、ちょっとお話を伺いたいなと思いまして。今日は、お呼びいたしました。ありがとうございます。

 世の中って、基本的にはその物理法則に従っていると思うのですけれども。うまくいっていると、気持ち良いと思うのですよ。何か違和感があるということは、どこか不具合があるのではないのかなという風に感じるのですけれども。

 立ち位置ってとても大切だと思うのですよね。その国際関係というか、国と国で言えば、地政学というのもあると思うのですが。例えば今、心臓が止まってしまったとしたら、5分以上生きられないですねということを、気付いている人っていないというか。

《 江 》      そうですね。止まったことは無いですものね。

《 加 》      自分が生きているわけでは無くて、身体が動いてくれているから、生かされているのだという立ち位置があるわけで。

《 江 》      おっしゃる通りですね。

《 加 》      身体があって、自分があるという立ち位置を忘れると、葛藤が起こるから。それは病気になってしまう。自分自身を、そういって押さえ付けて無視して、頑張っていると。身体の中で、身も心も葛藤が起こって、どこかが病気になる。あるいは、癌みたいな病気になるのではないかなと思っています。

《 江 》      そうですね。実はそれは端的に現れるのが、やはり免疫細胞の活性化に現れると思っていまして。本当にそのリラックスした状態とのは、多分一番、活性化委している。

 ただ、リラックスをしすぎてもダメというかですね。ノーストレスもストレスになるので。ある程度、そういう刺激を与えながら。ある程度の、バランスを。そこはもうバランスだと思うのですけれども。

 そうすると、たまたま外から入ってくるウイルスなんかに対しても、非常に体勢をとるとか。これは私の勝手な説なんですけれども。良く発酵食品が身体に良いと言うじゃないですか。納豆が良いとか、ヨーグルトが良いというのがあるけれども。あれは、方便だと思っていて。身体からするとね、どう思っているかというと。

 我々は、身体に良いからと思って食べているのですけれども。腸の中にいる免疫細胞からすると、こいつまた腐ったものばっかり食べてしょうがないなと思っているわけですよ。だから、昔の何万年前というのは、そんなに新鮮なものは食べられなかったので。大体、腐ったものを食べている。それでも、お腹を壊さないように、免疫細胞というのは、どんどん進化していって。

 時々、その腐ったものを食べてあげないと、しょうがねぇな、出動といって。出動をしたついでに、入ってきたウイルスなんかも、叩いてるのではないのかなと。だから、本当に新鮮なものだけ食べ続けると、多分、免疫細胞というのは活性化はしないという。

 それと同じように、今は子供たちもピュアというかね。抗菌しすぎているので。私はこれは、本当に医学的にはまだまだこれから未改良なところがあるのですけれど。できるだけ、色々な雑菌に触れていることってすごく大事で。

 この間は、花王石鹸に行って怒られましたけれども。羊のおしっこ入りの石鹸とかね。いわゆるそういう、動物の糞尿入りのものの方が良いのではないかなと。抗菌、抗菌というよりは。そうしたら、そんなの売れませんよと言われたのですけれども。本当は、そういうことなのかもしれない。

《 加 》      いつもは、サバイバルです。基本的には、生きているわけなので。そこの自然に、自然とやはり関わりながら生きているという、緊張感を持った上での、リラックスですよね。

《 江 》      そうですね。

《 加 》      動物って、基本的にはこう、リラックスができない動物って、すぐに食べられてしまうのですけれども。

《 江 》      そうですね。

《 加 》      群れがあって。こう襲いかかられた時に、逃げるじゃないですか。逃げた瞬間に、逃げる瞬間に動物は、逃げられる動物というのは、緊張をしてリラックスができる動物が、サバイバルが出来るというか。瞬間的に、パッパッパッと、もう命の危険が襲った時に、その場合でも、すごいリラックスした状態になれる動物が逃げられるので。

《 江 》      そうですか。なるほど。

《 加 》      その状態というのは、やはりサバイバルを意識する危機感が無いというか。人間が社会で守られていくと。危機感がなくなってくるので。その緊張感の中で、リラックスするというのを、人間はもう1回、取り戻さなければいけないのではないのかなという風に感じますね。

《 江 》      なるほど。 なるほど。

《 加 》      もう本当に、緊張がない状況で、無駄に緊張している。それがもう体質となって、固くなってしまっているので、色々な病気になってくる。

《 江 》      肩こりにもなるし。血液の巡りも良くなくなるし。我々は武道をやっていますから、まさにその最大緊張と最大リラックスというのは、やはり意識的に作るというのはあります。そして、そうなった時に、非常に良い状態で技をかけるというのはね。

だから、特に合気道なんかで、その緊張している状態というのは、ものすごく不利なんですよ。やはりその武道でも、いかに相手に対してリラックスが出来るのかというのは、まさに動物と一緒で。緊張していたら、やはり負けるのですよね。だからいかに、ことに及んでなお争わないということ。ことに及んでなお、リラックスができるのかというのは、その為の訓練であるので。

《 加 》      江崎さんとちょっとお話しをしていきたいのは、やはり健康の定義というのを、僕たちはしっかりとこう、軸を持って行かないといけないのではないかなと。そうすることによって、幸せの定義というのが、出来てくるのではないかなと思うのですけれども。

《 江 》      おっしゃる通りですね。

《 加 》      今、患者さんとお話しをさせて頂いている中で、皆さんやはりそれぞれが生きていく中で、すごい大変なんですよ。朝から晩まで働いていて。親の介護をして、子どもの世話をしていて。

《 江 》        ですよね。そうです、そうです。

《 加 》      大変なんですよね。私、大変なんですよと言って、全然そんな身体の手入れなんかする暇は無いですよと言っていて。それで、うちにきて。まずは、セルフケアを少しお伝えして、持って帰ってもらって。すごい気持ちよかったですと、言うのですけれども。

 それは、気持ち良いのではなくて、病院に来た時が、気持ち悪かったのですよと。
この MRI の画像を見てくださいと。背骨が、もう完全に真っすぐじゃないですかと。これはもう、背骨のバネがなくなってしまっているので。身体がガチガチな証拠であって。

《 江 》        そうですね。

《 加 》      もう本当に、20キロ30キロの重りを、絶えず背負っている状態なんですよと。皆さんが、ガリガリとお仕事を頑張っているつもりだとしても、ご本人の本当のパフォーマンスの10パーセントも、今は出せていない状態ですからねと。

《 江 》        なるほど、なるほど。

《 加 》      それで、気持ち良いのではなくて。元々は、もっと身体は軽くて気持ち良くて、頭がすっきりとした状態の身体のパフォーマンスで。もっともっと持っていけるので、その状態だと、そんなにガツガツ頑張らなくても。今の仕事量の、何倍も出来ますよよということをお伝えしていて。

《 江 》        良いですね。いやそれは、すごく大切で。その彼女にとってみればですね。やはり生活をしなければいけないので、仕事をしなければいけないと。ただ、その仕事の中に、その健康を入れていく。

 例えば、今おっしゃっていたようにですね。背骨はこうですよと言われたら、それは知っとるわと、そんなのと。だけれども、出来ないんだよというところで終わってきたのが、今までの健康論であって。本当は、背骨はこうあるべしとかね。姿勢はこうあるべし。呼吸はこうあるべしというのは、皆わかっているのですけれども。

 じゃあ、今の生活の中にそれをあてはめたら、ここはこうしようよと。その結果として、健康なのでは無くて、あなたの仕事はもっと良くなりますよ。成績がもっと伸びますよといったところに、全体をもっとまぶしていかないと。今まで、健康と仕事って、あい対する。敵対する関係みたいなことをやっていたので。そこはやはりまとめていくというのが必要かなと。

《 加 》      それで逆に、そうやって健康になっていく中で、仕事のパフォーマンスは上がるのですけれども。身体を押さえ込んで、お仕事をやるということが、傲慢だったのだなと。やはりこう自分の中で、実感が出来てくると、健康への道が生きるのではないかなと思っていて。

《 江 》        ありがとうございます。今、我々がやっている、健康経営を目指しているのがそこで。やはり今までの結果、健康経営という言葉はですね。語義矛盾なんですよ。だから、経営を頑張ろうと思うと、健康を害するしかない。24時間戦わなければいけない世界で。

 そして、健康を大事にすると、やはり業績が伸びない。だから、お互いにその遠かった。だから、経産省と功労賞が遠かったというのは、まさにそういうことで。経産省はそうはいっても、もちろんこの国民が食うや食わずだから、資源も何もないから、やはり頑張って。外貨を稼いで、エネルギーと食料を買わなければいけないじゃないかと。だから、徹夜したってしょうがないだろうと。

 でも功労賞は、何を言っているんだと。人の命には変えられなくて、お前金を稼ぐために。健康を害していて、馬鹿じゃないのかというので。ずっと反目していたのですけれども。そうではなくて、むしろその健康もきちんと維持が出来るし、稼げるという世界がようやく来たのだと。だから、私の名刺の上には、経産省と功労賞という名前が、一緒に載っているという。奇跡みたいなことが起きているわけですよ。

 だけれども、ようやくこれは、昔がおかしかったのではなくて。ようやく、そういう異論が出来るようになったし、その方が、むしろ経済としても良いし。健康にも良いし。ある意味稀有な。この何千年という歴史の中で、初めてね。2週目の人生が生きられる様になった。だからこその結果だという風に思っていて。

 だから、今までの健康というのは、お腹いっぱいに食べること。以上だったので。これからはそうではない、新しい健康の定義と。その生活を邁進するという、すごく重要なテーマにようやく来れたんだと思います。

《 加 》      イメージとしてはその、経営というのは。会社の社長さん一人ひとりが、自分の身体だという会社の社長さんで行って頂きたいですよね。

《 江 》        イエス。イエス。

《 加 》      それで、会社の社長さんって、倒産させたら軽蔑されるじゃないですか。経営力がなかったんだなって思われると思うのですけれども。人間って、病気になったら、なんか憐れまれるというか。そこは、ちょっともうちょっと、考え方を変えた方が良いのではないかなと思うのですけれども。

《 江 》        なるほど。

《 加 》      やはりその、自分自身の身体の経営者なので。やはり環境のせいにしないというか。やはり、自分の身体は自分の責任であって。自分の健康維持にも責任を持つというのを、当院の門の前に僕は書いているのですけれども。

《 江 》        なるほどね。

《 加 》      まず、やはりこう自分は社長さんなので。自分の身体を、健康経営するというのを、一人ひとりが出来てくれば良いなと思っています。

《 江 》        それは凄く大切なことであって。今のね、先程おっしゃっていた、自分の身体を預かっているという感覚とか。皆、頑張ってくれているんだ。ありがとうという感覚は、普通は無くて。俺は俺だよみたいな感じなので。

《 加 》      それはそうで。自然の設備と反するので。

《 江 》        そうですね。そうだと思います。

《 加 》       普通に、病気になりますよね。何か、別に何の感情も無くて。法則と違うことをすれば、違うことが出来る。ただ、それだけだと思うので。

《 江 》        そうですね。

《 加 》       その生かされているということと。違うことをすれば、やはりその何か病気が起こる。単純な話だと思うのですよね。

《 江 》        ただ、それをですね。今の現代の生活をしている時点で、どうやって分かってもらうのかというのはなにか、工夫をされていますか。

《 加 》       それは、僕らが一番お伝えしやすいのは、やはり追い詰められた人というのは、そういった方というのは。一番伝えやすいので。特に僕らの、当院に来て頂いている方は、頭痛だったり。めまいや耳鳴りといった、症状があってこられるので。やはりそこで、お伝えしていますね。

 何を言っているんだこの医者はと、最初は言われたのですけれども。言われたのですけれども、7年経っても同じことを言っていて。一回来なくなっても、何年経っても同じことを言っているというと、7年前に言われたことというのは、こういうことだったんだなということで。徐々に、目を向けて頂けているので。やはり、言い続けるということは、その地域でそういったことを、わかってくれているのではないのかなと思いますね。

 あと、癌患者さんに対して伝えていけるのが、僕はホームページ上に、癌という病気だからといって、その哀れまれたいという方は、当院は受け付けません、みたいなことを書いているのですよ。なので、もしかしたら、自分の身体との向き合い方が間違っていたのかもしれないということを、受け入れることができる方は、対応しますということを書いているのですけれども。

 それは厳しいようですが。身体との付き合い方に対して、俺はわかっているぜという方もいて。もしかしたら、間違ったかもしれないという風に思えたほうが、未来が開けるので。でも、病気の方というのは、そういう風なことを考えないので、普通は。でも、それを乗り越えてくる患者さんというのは、すごく良い結果を出していて。

《 江 》        そうですよね。

《 加 》       本当にステージ4の方でも、笑顔で皆来てくれる方もいますしね。

《 江 》        そうですよね。多分、お付き合いをされているかと思いますけれども。何人か、末期癌の宣告をされた方もね。元気にやっている方の会みたいなのに、ださせて頂いた時は、やはりその向き合い方というか。共通点はみんな、ちゃんと食べているということです。そのおいしい食事をしている人というのは、共通点は元気ですし。

もちろんこれが、最終的な会ではないにしても、どうしようもう癌になってしまった。もうこれどうしよう、どうしよう、どうしようって思えば思うほど、やはり悪化するだろうそれは、というところですよね。なんとなく治療というよりは、むしろその環境が大切で、その上で、どういう治療をするのかというのが大事です。

《 加 》       その次のステップですよね。

《 江 》        そうですね。その次のステップです。

《 加 》       それが医者の役割だと思うのですけれども。

《 江 》        そうですね。

《 加 》       それを、まずは体質改善というところを言っている医者というのがいて。逆にこう言っている人というのは、結構怪しかったり。変な治療をしていて、捕まったりとかしているので。

《 江 》        そうですね。それはやはりその、馬鹿らしいから。全部が正しいとか。全部が間違ってはいないのですけれども。正しいことを強調しすぎるから、嘘になってしまうという。よくその呼吸法で治るという。治るというか、治りやすい環境になるだろうなというぐらいにしとけば良いのに。そうすると、患者さんが来てくれないから。今日で行けますとかね。

《 加 》       治るというのが、多分ここなんですよね。だから、重要だから、やれば良いと思うのですけれども。それだけやっても、すごい時間がかかりますよと。そのうち、癌がやられてしまうと、きっと時間感覚がちょっと、意識しなければいけないのではないのかなと思っていますけれども。

《 江 》        だから、これもやるけどこっちもやっとけみたいなね。

《 加 》       呼吸法だけだと、こっちでもちょっと沈んでしまうので。

《 江 》        そうそうそう。

《 加 》       両輪が必要ですよね。だから、本当になんか宗教みたいになっている。なんか、治療者の一番の落とし穴は、一人の人がそれで治ったら、これで絶対に治ると思い込んでしまうということがありますよね。

《 江 》        そう。これはやはり難しいところで。その色々なことが絡んだ結果として、そうなっている。それに本人が気が付いていないところも、実は原因だったりするのに。たまたま知ったことが、さもそれで全部いけるように言ってしまうというのが。

《 加 》       一つは、やはりそういう身体のそういったイベントが、無知に対して何かの気付きを与えてくれているという、きっかけに過ぎないということを、どうやって医者が患者さんたちに伝えていくのか。

《 江 》        そうですよね。

《 加 》       そういうのが、やはりその江崎さんがおっしゃるように、これからの医者の役割なのかなと思いますよね。

《 江 》        そうですよね。

 なので、そういった宗教的な、信仰というのですかね。そういったもので、やはり人間のバランスをきちんと維持しないと、最先端のものが効かないよという話ですよね。

相武台脳神経外科
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