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子供の存在が輝くために必要なたった一つのこと(親と子供は全く違う世界を見ている。)

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こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年7月14日の木曜日です。
診察させていただいて、以前に18、19歳ぐらいの娘さんとそのお母さんと二人で入ってこられて、お母さんはすごい診察の内容を身を乗り出して聞いていて、娘さんは何か抑圧された感じがあり、娘さんの髪の毛を見ると真っ白というかシルバーに染められていて、すごく派手な感じの頭の髪の毛の状態をしていて、パッと目に引いて、だけどもご自身は結構抑圧されたような雰囲気をかもし出していたというような状況で。その診察していた内容とは違うのですけども、診察途中で娘さんが一回席を外した時にお母さんが、娘の髪の毛染めるのを頭に悪いからやめてくださいと言ってください、というのを僕の方に伝えてきたのですけども。
その時、ある程度診察が終わってから娘さんに僕がどういうことを伝えたかというと、基本的には生きていく中で自分が思ってること、感じてることというのは一番大事にしなきゃいけないし、自分自身が生きてて自分の世界というのは何が正しいかというと、やっぱり自分が感じたことが、それ以外は自分の世界じゃないので、自分が感じていることが正しいし、それを足がかりに世界の状況を理解していきゃなきゃいけない。自分が感じたこと、五感で感じたこと、あるいは自分が体を通して感覚として湧き上がってくる感覚、これをそこから生まれる思考というのを、まずは足がかりにして思考を始めなきゃいけないと僕は思ってまして。それが根本的に間違っていると考えると、じゃあ何を足がかりに、足がかりがなくなっちゃうので。足がかりがなくなっちゃうのに体からはいろんな感情や欲望や感覚が生まれてきて、この感覚って何だろうというすごい自己矛盾が発生する。
で、例えばこういった模型がありますけども、お母さんがこっちに立っている、娘さんがこっちに立っている。お母さんは娘さんにこの模型は表面が肌色でつるつるでしょうと、人の顔がしっかり見える模型ですよってお母さんはそう見える。その模型をそう見えて当然でしょうと、こっちにいる娘さんに説得しようとしますけれども。こっちの立ち位置にいる娘さんがこの模型をどう見えるかというと、デコボコデコボコしていたり、赤い血管が見えたり、脳のしわしわが見える状態、あらわになっている状態で見える。自分はこうやって見えるのに、お母さんはこの模型はつるつるで人の顔のようになっている模型ですねって言われると、私は何を見てるのだろう、自分が見てるものをすごく否定されて、でもお母さんは尊敬してるし、お母さんの言うことを、お母さんの愛情というのを欲しいし、子供さんにとっては親との関係を良くしていきたいし、小さい頃は普段お母さんの言うとおりにし、この模型は頭の形をしてつるつるしているものだと思い込もうというふうにずっとある程度は育ってくるのですけども、やはり大人になってくるにつれて自分の感覚をはっきりしてくるし、思考や感覚自体も抑え込もうとしても湧き上がってくる。
そういった中でお母さんの考えと自分自身の自己矛盾が、自分自身の感覚、思考が矛盾してきて、無意識の中で自己否定が始まって、すごく自分に自信がない状態でつらい状態で体を痛めていって病気になって症状としてでる。だけど私は何かアピールしたいんだということで、やっぱりとっぴなことをしてしまう。で、私は私なんだということで髪の毛を真っ白にしたり、そういう行動に走ってしまうのですけれども。
その娘さんにまず訴えたいのは、まずはご自身が感じていることや見てる世界、湧き上がってくる感覚というのは世界で一番ご自身にとっては正しいんだということ、最初の時点ではそれが全てなんだということを先ずは受け入れるということが大事なのかなと。私はこの模型は、こっちの立場に立っているとしわしわに見えるし、赤いものも見えるし、全然人の顔には見えない。それは、娘さんが考えていることは正しいんだということを先ず受け入れるということが重要。受け入れて自分自身の足がかりができる。そして自信がついてくると、お母さんがこの模型はつるつるだなって言った時に、何でお母さんああ見えるのかな、もしかしたら立ち位置が違うとこの模型はそう見えるのかなというふうな思いやりというか、相手の立場を考える余裕がでてくる。
で、基本的には、僕自身もそうでしたけど、小さい子供の時というのは親の考え方、家族の中での常識というのは押し付けられる傾向にあるのですが、子供が見てる世界というのはやっぱりお父さんお母さんが見てる世界と全然違う世界を見てるので、そこでいったん自己矛盾が起きる。その中でやっぱり自分は正しいんだというふうに自分を、自我というのですか、まずは認めてあげて、そこから自分の周りの世界を理解するということを始めていくことが重要。方向がぶれるという人がいるのですが、活発な人はそういうふうに不良と言われる形とか、ぶれるという形になってしまうし、内向的な人であったら引きこもってしまったり、欝になったり、自分自身を否定するような傾向になっていく。活発な人は他人を否定するような傾向になっていく。
先ずはそういった人たちにお伝えしたいのは、世界で一番大切なのは自分の感じたことで自分の感覚、自分の思考というのは一番正しいんだというのを先ずは足がかりとしていただいて、そこを小学校高学年くらいから育むような方向づけにしていただいて、今まではいろいろしつけとかでこうあったけれど、徐々に徐々に自分自身をだしていくような、どうやったら本来の自分をだせるような行動ができるのかなというような生き方でやっていく。今まで抑えつけていたものを薄皮を剥ぐように剥いでいって、自分は正しかったんだ、これで良かったんだということを認めてあげるという行動が必要なのかなと思いました。
僕自身も振り返ってみて、ずっと抑えつけていた部分があったり、将来は立派な医者になってということがもちろん元々あったのですが、ただやはり自分の中で本当に人の体の健康にとって大事なものは何だろうということが、その中でふつふつと沸き上がるものがあって、その中でどうやったらそういった考えを周りの方に伝えられるのかなというのを徐々にしていく中で今の結果があるのかなと。途中ではやっぱり自分がこう在るべきだということを追い求めていた時期が外れる時は、とても覚悟がいりますけれども、その手術をすることを目指していた時から、勤務医の時から開業するというのはやっぱり覚悟がいりますけれども、それ以上に湧き上がる自分自身の熱意といろんな人との縁というのが流れができてきて、徐々に本来の自分のやりたいこと、パフォーマンスが出せるような環境に少しずつ少しずつ作っているのかなというようなことがあります。
やっぱり小さい時とか中高というのは、こうあるべきだということ、優等生といわれれば優等生だったので、そういうふうにしっかり人間としてはこう生きなきゃいけないと思って生きてきたので、そこから本当に自分自身の望むような人生を送っていくためには、先ず第一歩としては自分が感じていること、自分が考えていること、あるいは自分が沸きあがってくる感情というのは世の中で一番大事なんだというスタンスに立っていただいて、それが正しいんだという自分自身の立場でそう考えることが正しいんだということを先ずは認めてあげて、そこから他人への理解に発達する。それができた後、他人への理解につながっていくのかなというのを、その親子の方を見て勉強させていただきました。
先ずは自分自身が感じている感情というのは世界で一番大切にしなきゃいけないんだということを、いろんな方とシェアできたらなと思いました。今日は以上です。

相武台脳神経外科
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