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ここの病院では治療はしないのですか?(頭痛 めまい 耳鳴り 厚木 海老名 町田 新宿)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の6月29日の月曜日です。僕自身がこの診療所を通して、患者さんに対して、メインにさせていただいていることは、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、認知症予防、生活習慣の予防ということになってきます。

 その予防に関してはどういう方向性でやるのかと言うと、やはり究極的には、その生活習慣病を予防するということは、生活習慣を改善するということです。生活習慣を改善すると 、体質が改善してすごく良い状態になっていくということなのですけれども。 そういうことに関しては、生活習慣の改善というのは、ご本人の意識改革ということが、主なテーマになっていきますので。

 やはり、色々な手を変え品を変え、ご自身に対してご説明させていただいたり、実例を挙げて、こういう危険性がありますよということを、診察の中で熱く言っているのですけれども。 ある患者さんに、治療はしないのですかということを言われたのですが。治療というと例えば、薬を出したり、手術をしたり、何かをするという治療をしないなら来ませんよ ということを、お話し頂いたのですけれども。

 治療って何なのかなということなのですが、 治療とか日本の医療とか、基本的には多くの場合、何をやっているのかと言うと、例えば、脳梗塞になってしまった方に出すお薬であれば、血栓予防のお薬で、血液をサラサラにする薬を出すとか。入院をして、もし頭の中で出血してしまったら、その出血を止めるための手術をするとか。出血量を減らすための手術をするとか。そういうことは、治療なのですが。

 そもそも、そのそういった治療っていうのは何なのか。脳神経外科の治療というのは、何なのかなということですけれども。目的は、その治療は命を救うということです。命を救うという言葉を聞けば、すごく聞こえは良いのですが、死なないために行う行為なのですね。そして、今の日本の医療というか、脳外科も含めてですけれども。能力としてはすごく高いのは、その人間を死なせなくする能力は非常に高い。そのため、今の平均寿命は伸びたのですけれども。それで、人間は幸せになったのかどうかということは、冷静に考えてみる必要があるのかなと思います。

 死なないことは死なない。ただ、平均寿命は伸びたけれども、やはり右手が麻痺のまま、色々と苦しみながら、生きなければいけなかったり、寝たきりで生活しなければいけなかったり。色々と高血圧の薬をずっと飲みながら、生活しなければいけなかったり、色々な慢性的な症状に苦しみながら、生きなければいけなかったり。

 医療は発達しましたけれども、例えば、その100年前の30歳と、今の30歳。どちらの方が元気なのかということ。やはり、そういった難しい話で、タイムスリップをして考えなくても、例えば、日本の30代とスリランカの30代。ネパールの30代の方と、ハワイの30代の方と、どっちが元気なのかなということを、ちょっと考えてみると良いのかなと思うのですけれども。

 その医療費が、非常に莫大に大きくなる中で、冷静に医療というのは何なんだろうということを考えると、すごく考えることが必要なのではないのかなと思います。医療は、基本的には手段なので、手段としてはものすごい武器になります。使えば武器になりますし、逆に頼ってしまうと、その武器が自分に対して、刃の向きを向き変えかねませんので。

 医療というのは何なんだろう。基本的には、その命を救うというか、死なないようにする 手段としては、すごく非常に良いと。だけれども、ご本人は本当は何を望んでいるのかなと。本当に望んでいるということは、元気で生き生きとして健康状態が良くて、楽しい毎日を過ごすということを、 本当は望んでいるのかなということであれば、それは医療に頼るべきではない。もう一歩進んだ手段の、身体との向き合い方というのを、見つめていく必要があるのではないかなと、僕自身は思います。

 産業革命から、色々な文明が発達してきて、お金のシステムにしても、その健康の医療のシステムにしても、そこから非常に、技術的には進歩してきていて。そこに頼り切ってしまっている部分があるので、もう一度、そのお金にしても医療にしても、僕ら自身は手段であるので。どういう風にその手段を有効利用したら、僕たちの幸せに繋がるのかなというのを、見直してみる必要があるのではないかなと思います。

 あまりにも頼りきってしまっていると、ギリシャのデフォルトの問題もありますけれども。ギリシャで起こったことが、日本で起こって自分の財産がパーになってしまう。ほんとを言うと、そのお金に頼らない豊かな生活というのも、実は出来るのではないかなということで。お金は利用しても良いけれども、そのバックアップとして、豊かな生活をするために 、他にもできることがあるのではないかなというのを、冷静になって、あまり頼りきらずに これからやっていくということが、求められるのではないかなと。

 医療に関しても、ご自身は医療をどう使うのかと。死なないために使う。使うことは使えます。けれども、それはご自身は医療にとって、何を求めているのかということを、冷静に捉えるということが重要で、元気になるためには、もうちょっと考えなければいけないことがあるのではないかなと思います。

 今日は、医療にとって何を求めているのか。ご自身にとって、どういう恩恵をもたらすのかというのを、一度冷静に考えてみましょうというお話でした。今日は、以上です。

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